風邪っぴきアイドル3《JW》

藤井 リク ページ5

藤井side




｢出発しまーす｣



今日は7人で雑誌の取材と撮影




1番最初に車に乗り込んで後部座席ゲット



よし、寝よう





朝早めやったから眠いねん



きっと着いたら誰かが起こしてくれるやろ





上着を膝掛けにして目を瞑った






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うっすら笑い声が聞こえて目が覚めた




まだ車の中。高速道路走っとるみたい




小｢あ、本人起きたでー。今流星の話しててん｣



藤｢え、なに｣





あれ、なんか喉痛い気ぃする


口開けて寝とったかな






暖房の吹き出し口の真下やったらしく、喉痛いわ顔火照るわ





手の甲でほっぺはさむと手がひんやりしてて気持ちいい






無意識に膝掛けにしとった上着を首元ギリギリまで引っ張っとって、体は冷えてるっぽい






えー、いやや。やめてや風邪とか


乾燥やんな…大丈夫やろ…






小｢って聞いとる？笑｣



藤｢え？あー、ごめん、なんやって？｣



小｢もう…笑｣






普通に車乗ってるだけやのに頭痛くなってきて車酔いして気分悪いし





藤｢ごめん、ちょっと窓開けるな｣



重｢えー、なしてん？寒いやん？｣



藤｢ずっと暖房当たっとったから顔火照った｣



重｢あぁ、なるほどな｣






あんまり窓開けてたら寒いし見られてもあかんから１回深呼吸して閉めた




外気に触れると寒くってしゃーない






うぅ…だるい…





藤｢ふぅ、さむ｣



中｢寒い？上着いる？｣



藤｢ごめん借りるわ｣



中｢寝起きやから寒いんやろ、そろそろ着くで｣







着いた頃には喉の痛み、倦怠感、頭痛、悪寒…



CMかってくらい風邪の症状が出揃って頭の中はそっちのことしか考えられへん







衣装着替えんのも寒くて脱ぎたない





シャツ脱ぐのに服ん中手入れたら火照った体があったかくて腕出したないんやけど





覚悟を決めてハンガーにかかっとった冷たい服を着る









1人の撮影は椅子座っとったから少し楽やった




｢7人の撮影は地元でのたこ焼きパーティーの感じでお願いします｣言うてたこ焼きがたくさん出てきた






車酔いの余韻と食欲死んでるのとでたぶん顔死んどる






｢流星くん楽しそうに！｣とか｢もっと笑ってー！｣ってちっちゃい子みたいに声掛け続けられて






笑ってるつもりなんやけど体限界やねん…






いつ言い出そう…と思っとったら撮影は終わって取材に切り替わった

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