風邪っぴきアイドル3《JW》

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重岡side






隣の望と、望の目の前に座る流星がなんか話しとったから横目で見とった








望の食欲がないらしく、流星があとでええって諭してる









具合でも悪いんかと思って顔を覗くと、目からポタポタ涙がこぼれてた







一瞬わけわからんかったけど、とにかくここに座っとくのもしんどいかもしれん









｢なした？ちょっと休むか？そっち行こ｣








コクコク頷きながらボロボロ泣いてる望の背中を擦りながらソファーに移動させた









｢望、？｣







心配して全員が怪訝そうな顔でソファーの周りに集まった









｢のんちゃん具合悪い？｣




｢どっか痛い？なんか言われた？｣









かみちゃんが優しい声で聞いても淳太が目の前にしゃがんで聞いても首を振るだけ









｢大丈夫っ、やから、っ、食べて、ほんまにっ、大丈夫、｣







そんなん涙で声詰まらせて言われても誰もソファーから離れられるわけもない









｢俺らの昼飯の方があとで大丈夫やから。なしてん？｣




｢っ、ごめっ、、、はっ、うっ、っ、、ひっ、｣




｢ちょぉ、ゆっくりゆっくり、｣




｢はぁっ、っ、、、ひっ、っ、｣




｢小瀧、こっちみてや、大丈夫やからゆっくり、な、みんなおるから｣









ソファーにもたれながら激しく上下する肩





痛々しいほど泣きじゃくりながら過呼吸になって声も届いてへん









｢こんなかで息してな、ごめんな、しんどいよな、｣









照史が持ってた袋を広げて口元に当てる








｢はぁっ、っ、、はぁっ、……はぁ、…っ、｣






｢そうそう、うまいうまい、落ち着いてきたかな｣









呼吸が落ち着いた頃にはぐったりしてソファーに体を預けてる望









｢あー、ちょっとあるかな｣







淳太がおでこに手あてて｢微熱、｣とつぶやく









こんだけ過呼吸起こしてたら体がびっくりして微熱が出てるのもしゃーない








体調が悪いわけやないんやろう







そんなん全員がわかり切ってることやった









｢起きたら、聞こうな、ゆっくり｣




｢ん｣









横になってる望はなにかに怯えるようにぎゅっと体を縮こませて寝ていた

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