風邪っぴき高校生《JW》

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藤井side


キーンコーンカーンコーン



朝休みが終わった。



まだ眠いし座っててもフラフラしとる…
夜更かしあかんな…



なんとなく触った首筋に違和感を感じた。




あれ？あつない？



そういえば起きてから怠い気がする



もうそっから体調は悪くなる一方で。



4時間目が始まる頃には夜更かししたせいで気持ち悪いし頭痛い。熱のせいで寒い。もう最悪や…



あー、先生がなんか言うとる…
でも全然頭に入ってこーへん



机に突っ伏して自分を抱きしめるようにギュッと腕を組む。



キーンコーンカーンコーン



遠くの方で鐘が聞こえた時にはもう意識を手放したいくらいしんどかった。



教室うるさいしとりあえずトイレでも行って落ち着こう…



幸い授業後すぐで廊下には誰もいない。



壁伝いでトイレまで行ってなんとか個室に鍵をかける。



藤｢ふぅ…はぁ…｣



吐きそうやけどそんな体力もないからとりあえず深呼吸して落ち着かせようと思った。



でも熱で息が上がってる体は全然言うこと聞かへん



藤｢はぁ…うっ…ハァハァ…っ…ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ…｣



目眩がする。息苦しい。鍵開けたいんやけど口を押さえるのと体を支えるので手が使えない。



藤｢っﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ…｣



誰か助けてぇや…



｢すいません！大丈夫ですか？！開けてくれへん？！｣



誰かの声でハッと我に返って震える手で鍵を開けた。



そういえば外の喋り声がいつからか聞こえへんくなってた。



濱｢…っと… 大丈夫で…流星？！｣



桐｢流星？！｣



中｢なしたん？！体調悪かったん？｣



桐｢とりあえずゆっくり息すおな。俺の真似するんやで｣



藤｢ﾊｧﾊｧ…っ…スーッ…ﾊｧ…スー…ハー｣



鍵を開けたら見慣れたお兄ちゃん達が立ってた。



照史くんが目を見ながら落ち着かせてくれて、いつの間にか淳太くんとはまちゃんもしゃがんで背中をさすってくれてた。



見知った顔に安心して涙が出てきた。



中｢おぉ、なしたん？辛いことでもあったん？｣



藤｢いや…｣



濱｢流星ごめんな｣



そう言ってはまちゃんがおでこと首筋をぺたぺた触った。



濱｢あちゃーこれで朝練してたん？気づかへんくてごめんなぁ｣



藤｢朝は気づかんかった…｣



中｢ほんまに？！そっか…よぉここまで頑張ったなぁ｣



背中をさすってくれる照史くんの手、頭を撫でる淳太くんの手や後ろで支えてくれるはまちゃんの手があったかくてまたボロボロ涙がこぼれた。

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