Rainbow

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sidePink


不安で押しつぶされそうになってる。
初めて依頼ついて行った時と、初めて自分の手で人を殺した時と同じくらい。
シスターだけでいいって濱ちゃんは言うてくれてるけど、もし子供がシスターを庇ったら？もしシスターが子供を人質にして動くなって言ってきたら？
最悪のシチュエーションが頭の中に浮かんでくる。
普段俺がこうなった時に落ち着かせようとしてくれる濱ちゃんも今日はいつもよりちょっと表情がかたくて。
だからこそ俺が足引っ張ったらあかんって気を引き締めやなあかんねんけど。
でも、しげに認めてもらいたくて。
しげはいつも『小瀧は周りが見えてない。』『まだ半人前やなぁ笑』って言うてくる。
愛がない訳やないのはわかってるんやけどそれが悔しい。
俺ももう2年もここにおるんやから、そろそろ認めてもらいたい。


桐「ついたで。ここが孤児院や。」


考え込んでたら孤児院についた。
車の中の会話は1個もなかった。
依頼者のシスターと合流して、内通者以外の子供らを車にのせる。


重「ほな照史、頼んだで。」

桐「任せて〜」


子供を乗せた車が離れていって、俺らは孤児院の中に入る。


重「ここにシスターがおる。丁度内通者の子供も集めてるみたいやわ。」

濱「了解。」

重「神ちゃん、流星もいける？」

神【大丈夫。もういつでもいけるよ。】

重「ほんなら行こか。」


その言葉に頷いて俺は扉を開ける。
驚いた顔をしたシスターと子供が2人おった。
あれ？もう1人おるんやなかった？


重「夜中にすいませんなぁ。悪いけどここで死んでもらうで。」


その言葉を合図に濱ちゃんが銃を撃つ。
脇に居た子供は1発で死んでもうた。
しげももう1人に向かっていってて、俺もシスターに向かっていく。


『やめて！！』


って言われるのを無視してシスターを押さえつけて、心臓をナイフで1突きしたら、動かんくなった。
その時、奥に3人目の子供が見えた。
その子は泣いてて、


『なんで、なんでママを殺したの』


って言われて心が痛くなる。
その子のそばに近寄って、


「ごめんな。怖い思いさせて。辛い思いさせて。」


って頭を撫でようとしたら近くにいたしげに


重「小瀧！危ない！」


って突き飛ばされた。
その瞬間、しげの脇腹は赤く、血で染っていった。
子供に目を向けたら小さな手で、俺らと同じような目付きをしながら銃を握っているのが見えた。

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