君へのPresent...【名前変換可】

【episode.9】 ページ10

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「ねえ、山村先生んとこいかない？」



奈々香が私に言う。


あれから奈々香は山村先生にぞっこん中。


でも山村先生は男子生徒にも女子生徒にも人気で


狙っている女子生徒はそう少なくない。


私はというと、何事もなく普通に過ごしてる、


けど、最近山村先生とよく目が合う...気がする。





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「うおー！！先生ホームランとかまじ大人気ねえ！！！」



グラウンドからそんな声が聞こえて目を移す。


先生と男子生徒が野球をやっている。



「ねえっ！A！山村先生だよ！かっこいいっ！！」



見ればわかるよって言いたいところだけど


奈々香は今興奮してるし、何言っても聞こえないだろう。


窓から身を乗り出し、隣のクラスの窓や、下のクラスの窓を見ると


視線はみんな先生。


人気ありすぎ。




「先生」と呼ぶ声が外に響き渡る。


先生はその声に気付いて校舎側を向いて笑顔で手を振る。


するとみんな黄色い歓声を発する。


聞いているこっちは耳が痛くて、思わず耳を塞ぐと


先生と目が合う。


にこって笑ってまたバットを構える。


そんな先生にみんなはまた釘付け。



「またホームランかよ！！！」


「先生手加減してくれー！」


「野球部なのに手加減て...。その発言あかんやろ。」



先生が生徒たちと笑ってる姿はすごくまぶしかった。
















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