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あの時のお前は驚いた顔してたな。
そりゃそうか。
知り合ったばっかの奴に急にキスされたんだから。
次の日､俺はバイト中に事故ってバイトしてたのも事務所にバレ､Aの所に行けなくなってしまった。
いや…
キスしてしまったせいで会いに行く勇気がなかったんだ。
あれから6年。
俺は防弾少年団としてデビューし､色んな夢を見させてもらっている。
あいつ､今何してんのかな。
そういや俺が練習生だって話してなかったな。
『宜しくお願いします』
！？！？
「この声……」
声がした方を見ると､廊下でスタッフらしき人と話してるAがいた。
スタッフが離れて顔を上げたAと目が合った。
ヤバイ。
目が離せねぇ。
『ユンギ……だよね？』
「………」
『初めまして。先日デビューしたウナといいます。宜しくお願いします。SUGA先輩』
そう言われ､思わず近くの倉庫にAを押し込んでキスをした。
『ちょっ､やめて！』
「………」
『なんなの？6年前もそうやって急に来なくなってさ……』
「………」
『なんか言ってよ………』
「………」
『………私次の仕事あるから』
Aは瞳に涙を溜め､倉庫から出て行った。
あいつを見ると考えより先に体が動いてしまう。
「何してんだよ､俺……」
Aが出て行ったドアを背にし､そのままズルズルとしゃがみこんだ。
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作者名：ruka | 作成日時：2020年5月14日 19時
