K-Story 2 (ページ43)

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動けずに彼を見つめていたら､私に気付いたユンギは何も言わず近付いてきて､そっと抱きしめられた。

YG「ごめん……」

そのまま動けないでいたら上から聞こえた声。

『ごめんって……どういう事？』

YG「俺仕事ばっかりで､会っても会話なんてなかったし､最近なんて連絡も取らなければ会ってもなかった」

『………』

YG「前はAから連絡くれてたのに､それもなくなって…。そうなったのは俺のせいなのに気になって仕事に集中出来なくなった」

ユンギの言葉に視界が段々歪んでくる。

YG「お前がいる事が当たり前で､それに甘えてた。Aならずっと傍にいてくれるって勝手に思って仕事を優先してた」

『っ……(泣)』

YG「ほんとごめん…」

『私…もうユンギには気持ちないんだって思ってた…。友達にもまだ付き合ってるの？って言われるし､私自身付き合ってるのかもわかんなくなってて……(泣)』

YG「………」

『けどっ……ユンギの事嫌いになんてなれなかった……(泣)』

YG「A…俺達最初からやり直そう」

『うん…(泣)』

YG「二度と離さないから､もう泣くな」

体を少し離し､ユンギは親指で涙を拭ってくれて､目が合うと引き寄せられるように唇を合わせた。

『愛してる…』

YG「俺も愛してる…」

この夜空をかけて見つけた愛。
ねぇ､もう失うものなんてないよね。

【END】

ヨルソラ / 宇野実彩子

2021.1.30
修正致しました。