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あの日の帰りに次の約束も出来なかった。
どんどん遠くなる距離感。
ユンギの苦手な朝が来る度に､一人な事に憂鬱になって､あの頃のメロディーを思い出す。
友達には､まだ付き合ってるの？なんて言われる。
全然連絡取ってないし､もはや付き合ってるって言えるのか私自身わからない。
前はなんてことない会話もしてたのに､私からもカトクする事もなくなっていった。
もうどれくらい連絡取ってないんだろ。
このまま終わりなのかな。
ため息をついた時､カトクを知らせる音。
友達だろうとスマホを見ると､そこには彼の名前が1番上にあった。
恐る恐る開いてみると､
“会いたい”
という彼らしい短いメッセージ。
夢に見た瞬間なのに､どういう意味の会いたいなのか悩んでしまう。
返事に困っていると､再び届いたメッセージ。
“家の前にいる。出てこれないか？”
えっ…。
仕事帰りでさっき脱いだコートを羽織って急いでマンションの外まで出ると､車に寄りかかってる彼の姿があった。
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作者名：ruka | 作成日時：2020年5月14日 19時
