K-Story 2 (ページ4)

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突然テヒョンから長期休暇!!って電話が来たのは2ヶ月前。

長期休暇しか言わないから､あたしにはさっぱりわからなくて､
よくよく聞いたらデビュー以来初めての長期休暇が1ヶ月半程貰えるらしく､
キム・テヒョンとして普通の男の子のように過ごしたいとのこと。

そんな日をあたしと過ごしたいって言ってくれた事が嬉しくて､
『その日はテヒョンの好きな事全部しよう！』
そう言っていた。

当日。
さすがに変装はしているものの､買い物したり､カフェでまったりしたり。

本当にテヒョンが楽しそうで､そんなテヒョンを見てあたしも楽しかった。

1日中歩き回って､ドライブがてら遠回りしてあたしの家まで送ってくれた。

ちゃんと話したかったのに､寝てしまったみたいで､申し訳ないな。

また明日も来てくれるみたいだし､いつも通りテヒョンの車が見えなくなるまで手を振った。

オートロックを開けようと鍵を鞄から出そうとした時､左手の違和感に気付いた。

『へっ！？』

地下駐車場にあたしの声がこだまする。

慌てて口を手で抑え､震えた手でオートロックを開け､この指輪を嵌めたであろう彼に電話をかける。

出ない。
そりゃそうか。
運転中だろうし。

でも早く声が聞きたくて､運転中ってわかってるのに鬼電してしまう。

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