K-Story 2 (ページ17)

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JK「俺さ､Aの事も大事だけど､ジウの事だって同じように大事で､大切な友達なんだ。

だから､そんな2人の思い出を消すような事はしたくない。
でも､ジウがAを大切にしてたように､次は俺が大切にしていきたい。

ジウがくれた思い出は心の拠り所にすればいい。
これからAが見つめる世界がモノクロからカラフルに変わるように全てを捧げるよ俺は」

本心だった。
無理矢理2人の思い出を消すつもりはない。
新しい思い出をこれから作っていきたいんだ。

『ジウにね､これからもずっと見守ってるから､Aには前に進んで欲しい。ずっと本当の笑顔で笑っていられるようにって言われたの。
俺はもう守ってあげられないからって…』

泣きそうな顔で話すA。

『あたしの気持ちのせいで､周りの大事な人達を巻き込んで辛い思いをさせちゃってる…』

JK「それは違うよ」

『え…？』

JK「みんなAが大切だから心配なんだ。自分のせいでなんて思わなくていい」

『グク…』

JK「過去と未来に向き合うのは難しいと思う。少しずつでいいから､皆で一緒に前に進んで行こうよ。
まぁ…俺が1番傍で支えてあげたい……かな」

ちょっと照れくさくて頭をポリポリと掻きながら言うと､ふわっとAの香りに包まれた。

Aが俺に抱きついている。

………。

抱きついている!?!?!?

え､マジか。
嬉しいんだけど､何で？
軽くパニックだ。
また俺とジウを重ねてるの？

Aの腕は俺の背中に回っているのに､俺の腕は抱き締める寸前で止まっている。

これは……どうしたらいいんだ？

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