J-Story 3 (ページ39)

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それからというもの､また7人で仕事出来るように事務所に掛け合い､ファンの子達にもYouTubeを通して､訴えた。

まだ色々言ってくる人はいるけど､その度に隣で手を握り､大丈夫だと伝わるように頷いた。

仕事の帰り道､
俺の家が近いからって手を繋いで歩いて帰る。
さっきまで一緒だったメンバーの話や､
何気ない会話さえ幸せだと思えるのは､
Aだからなんだろうな。

頭を撫でられる感覚に気付くと､

『いつも傍にいてくれてありがとう』

って声が聞こえて､目を開ける。

『えっ…起きてたの？』

「触られてる感覚あったら起きるでしょうよ」

んーと伸びをして起き上がる。

「どうした？また少し怖くなった？」

『んーん。幸せを噛み締めてた』

「それは良かった」

『北斗がいてくれるからだよ』

「嬉しい事言ってくれるじゃない」

ニヤケが止まらないが､まだ寝起きというのを利用し､Aの胸に顔を埋める。

『私の明日があるのもみんなのおかげ』

「そこは俺って言いなさいよ」

頭を撫でてくるけど､ちょっと拗ねた顔で見上げてみる。

『他の5人も大切なかけがえのない仲間。』
『北斗は絶対失いたくない人……』

暫く見つめ合い､Aが目を閉じるのを確認して唇を重ねた。

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