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俺もタオルで頭を拭きながら､温かい飲み物をみんなに渡す。
慎太郎「ありがとう､北斗」
「おう」
優吾「でもさー見つかって良かったよ」
樹「お前もよく見つけたよな」
ジェシー「ギュっと抱きしめちゃってさ(笑)」
「……あいつ多分､池に飛び込もうとしてた」
樹「……は？」
「柵に足かけて飛び越えようとしてたのよ。慌てて掴んで後ろに引っ張ったんだよ､俺」
大我「そこまで自分を追い込んでたのか……」
慎太郎「俺ら守るって決めたのに､何で仕事別々になった時に動かなかったんだろって思うわ」
慎太郎の言葉に全員が悔しそうな顔をしていた。
樹「北斗。お前今日Aの事泊めてやれよ」
「は？」
いや､いい年の男女が同じ部屋はヤバくないかい？
樹「1人にしたら､また何しでかすかわかんねーし。お前好きだろ？Aの事」
「！？」
慎太郎「バレてないとでも思ってたのー？笑」
優吾「気付いてないのはAだけじゃない？笑」
「………はぁぁぁぁぁ」
ジェシー「溜め息デカっ！笑」
樹「お前が1番Aを気にかけてるのは全員わかってっから､お前に任せる」
「………わかった」
そこにタイミング良くAが入ってきた。
『お風呂､ありがとう』
樹「おい！A！！」
樹の怒りが含まれた声にビクッとしてる。
樹「お前……俺らの事なんだと思ってんだよ！」
『何って……』
樹がAの為に怒ってるってわかってるから､誰も止めはしない。
樹「仲間だろ！！」
『っ……』
樹「昔から一緒にやってきただろうが！俺らの事もっと頼れよ！」
『でもっ……』
樹「でもじゃねーよ！」
『ﾋﾞｸｯ』
樹「俺らがあんなしょーもない噂信じてるとでも思ってんのか？俺らが信じなかったら誰がお前の事信じるんだよ！」
唇を噛み締めてジッと樹の言葉を聞いている。
樹「マジで心配したんだからな……」
『樹…』
ジェシー「俺らはAの味方だし､誰も見捨てたりしないよ」
『うっ……うう……』
慎太郎「泣け､泣けー」
慎太郎が雑に頭を撫でると､再び泣き出した。
今度のは､嬉し涙の方。
樹「さむっ！北斗ー俺次風呂借りんぞー」
「おう」
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作者名：ruka | 作成日時：2023年10月16日 23時
