J-Story 3 (ページ30)

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「それと､今言うタイミングじゃないかもしれないんだけどさ」

「好きなんだ。Aのことが」

『えっ……』

「メンバー6人いるけどさ､本当は1番に俺を頼って欲しいって思ってる」

『……北斗…』

「俺が傍にいるから。守らせて？」

こんな時に冗談を言う人じゃないってわかってるからこそ､ビックリして言葉に詰まってしまう。

思えば､私がみんなから距離をとった時､1番連絡くれてたのは北斗で､毎日何かしらLINEが来てたと思う。

同い年で､入所したのも近くて､Jr.の頃から何かと一緒にいて､私の名前を呼ぶ北斗の声がずっと頭に響いてる。

そう思うと､私にとっても北斗は必要不可欠で､この人の傍にいたいと思えた。

『北斗』

「ん？」

優しい顔で見つめてくれてるけど､瞳には薄っすらと涙が浮かんでる。

『私も､あなたの傍にいたいです……』

わんこのような可愛い笑顔で､ギュッと抱きしめられた。

何でだろう？
北斗に抱きしめられると､安心するし涙が溢れ出て来る。

「何で泣くのよ」

『わかんないっ……』

「安心して。いつもあなたの傍にいるから」

その言葉が嬉しくて､北斗の服をギュッと握った。

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