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5人目の撮影開始。
ベッドに横になると､上に跨る大我。
背中に爪を立てる演技。
そのままくるりと上下逆転。
髪を耳にかけ､ニヤリと笑う。
『思うんだけどさ』
大我「うん？」
『これYouTube的にOKなの？』
大我「セクシーすぎるよね(笑)」
「ダメだろ」
『だよね』
「お前がやらしすぎんの」
『うわ､樹！』
どこか冷たい表情で､大我と同じく上裸の樹がしれっといた。
大我「機嫌悪っ。頑張れ」
あたしの肩をポンッと叩いて楽屋に戻っていく大我。
「行きますよ､お嬢さん」
『顔が怖い……』
魔の6人目､撮影開始。
樹がベッドに横になり､そこにあたしが跨る。
樹に顔を寄せると､誰にも見えないようにスカートに手を入れてきて､ビックリ思わず体制を崩してしまい､そのまま顔面激突。
つまりキスをしてしまった。
慌てて体を起こすと､カットがかかる。
『ちょっと！なにしてんの！』
「別に何もしてねぇけど」
いや､顔がニヤニヤしてるんですわ！
監督「今の良かったから使っていい？」
『えっ！？』
「俺は全然」
『田中ぁぁぁぁぁ!!!!!』
「笑」
絶対確信犯。
撮影終わったら絶対口きかない！
ST「そのままラスト撮っちゃうので､こちらのセットの方にお願いします。」
白シャツを着た樹と抱き合い､樹の肩越しにカメラ目線でニヤリと笑う。
手玉に取ってるのは女の方ですよって感じで。
監督「OK！チェックしまーす」
.
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作者名：ruka | 作成日時：2023年10月16日 23時
