パープル・メモリー 3【Jun.M】 (ページ3)

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☆ 回顧3 親友side ページ3

軽くウェーブのかかった柔らかいロングヘアが

乱雑に切られて床に散らばっていた。

ひと目で彼女が自分でやったと分かった。

心を落ち着かせるように深呼吸して声を掛ける。

曲絵「どうしたの？髪切っちゃったの？」

A「……………わたし、」

顔を上げたAの顔は真っ白で

対照的に目元は真っ赤になって腫れていた。

A「私、不倫相手になってた…」

曲絵「………え、」

A「う………っ、うあああぁぁ！」

しがみついて子供みたいに泣きじゃくる

その肩を抱きしめてあげることしか出来なかった。

不倫？Aが？

いや、前に話した時は結婚も考えてるって………

過呼吸になりそうなのを落ち着かせて

寝落ちた彼女をソファに寝かせる。

切り取られた髪の毛を見た時ようやく

Aが裏切られてしまったんだと理解した。

曲絵「こんな…」

私も大きな悲しみを感じると共に

それが怒りに変わって手を握りしめた。

曲絵「…許せない」

アイツがAを弄んだこと。

それと同じくらいに

そんな最低なヤツを紹介してしまった自分にも

腹が立った。