ハイスペック声優６【男主】

◎輝く彼の、特別な日 ページ20

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2020年11月10日、午後23時50分





今日の仕事を全て終えた宮瀬
ビルを出て空を見上げると満天の星空＿＿＿＿

ではなく、真っ暗な空









季節はもう秋
最近は朝晩冬のような寒さが続いている




そして現在、
夜の23時を回った東京は秋の冷たい風が吹いていた





『うぅっ寒い！』





その為吐く息は白く、耳と鼻の先はほんのり赤い



＿＿＿風邪ひいちゃう。早く帰らないと。

そう思い、足早にビルを出ようとしたそのとき、







「A」







誰かに後ろから声をかけられた




＿＿＿え、こんな時間に誰...？




そう不審に思った宮瀬は恐る恐る後ろを振り向いた、
その瞬間





＿ピトｯ





『ひぎゃっ！何ｯｯ！？』






頬に感じた、温かい感触

その正体を確かめるため振り向くとそこには＿＿






『え？と、俊樹？』







宮瀬にとって、とても馴染みの深い人物の姿が







「ふはっ笑 驚かせてごめーん笑」

『......え？』





「笑！あ、それ飲んでいーよ？さっきコンビニで買ってきたやつだから」

『ありがとう...』





「てかどんだけ外にいたの？鼻と耳まっか！笑 」

『え！ほんと？』





「うん笑
てかさっきまで仕事だったんでしょ？お疲れさん」



『え？あ、うん。
そう、だけど。なんでここに俊樹いるの...？』






突然のことに困惑する宮瀬

なんでこんな遅くに、なんでこんな所に彼がいるのか。彼の格好から見るに今日は仕事ではなさそうだし、あったとしても現場はここでは無いはず。

なのに...






「あぁ、それね。
終わる時間と場所はAのマネから聞いた！

...てかそんなことどうでもいいじゃん。早く帰ろ？」


『帰るけど...

なんでわざわざ迎えに来てくれたの？何かあった？
それとも気分とか...？笑』






「んな訳あるか！さすがに迎えに行くのはキツい笑」

『えぇー... じゃあ何...？』






本当に訳がわからなそうにしている彼を見た増田は深くため息をついた

＿＿＿この、くそ鈍感野郎め。



まぁ、でも ＿＿＿＿＿＿







「...A、今日は何月何日？」

『ん？今日？今日は11月10日だよ』



「じゃあ、明日は何月何日？」

『え？明日は11月11にち... あっ..』








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11月11日、0時＿＿＿＿＿＿









A。誕生日おめでとう。









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Happy birthday 宮瀬君!!









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