くれよん (ページ3)

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あなたは … ?? ページ3

自分から話題をふるのが苦手で
黙り込んでしまう私を気遣ってか
質問を投げかけて会話をしようとしてくれる男性。

男性｢え、と … 名前、聞いていいですか ??｣

『Aです。その、あなたは … ??』

カ｢あ、寛太です。佐藤寛太。
えっと、よろしくね｣

『よろしくお願いします、、』

いつの間にか私達は目的の場所に着いていた
年齢が同じとわかった私達はお互い
" Aちゃん " "カンタくん"と呼び合い
彼のよく分からない命令によって
タメ口で話すことになっていた。

カ｢着いたよ、ここが○○棟。
じゃ、俺はこっちだから !! ｣

『ん、ありがとうまたね』

お礼を告げた私は隣の棟へ入っていく
彼を見送り外に出て来たあみの元へ向かった

あみ｢わー！ちゃんと来れたんだね !!
ありがとう !! 助かったよ～ !! ｣

『うん、流石にわかんないから
道案内してもらった』

あみ｢道案内って… さっきの人 !?
結構イケメンだったね !! 連絡先は ??｣

『あー、交換してない。
まあもう会うことないだろうし。』

｢もったいない !! ｣って
何故か悔しそうなあみを『時間でしょ』と
無理矢理背中を押して見送った私は
バイトへ向かうべく正門へと来た道を戻り
再びタクシーを止めた