関西弁の声優さんPart2

21話 ページ21

リハビリ室に行こうと病院内を車椅子で移動していると小さい子達に会った









〈お姉ちゃんお姉ちゃん！！〉

『はーい、どうしたの』

〈お姉ちゃんってユメちゃん役なの！！〉


ユメ、と言うのは私が声をあてたキャラである

『ふふ、そうやで』

〈わぁ〜！ママ！ユメちゃん居る！ここに居る！〉

〈こら、迷惑かけないの！すみません…〉


『全然大丈夫ですよ〜、お姉ちゃんのお膝乗る？少しだけなら乗せてあげれるよ』

〈ほんと！乗る！〉

そう言ってこの子は両手を広げて待ってくれたので私は少し前かがみになってその子を抱えて膝に乗せる




〈わぁ！ママ！見て！ユメちゃんのお膝に座ってる！〉

〈ふふ、良かったわね〉



わたしは子供の笑顔を見るのが大好きだ


でも仲間の笑顔を見るのも大好き






早く、早く皆の笑顔が見たいな


〈お姉ちゃん？どうしたの？〉

『…んーん、なんでもないよ、んじゃここで降りよっか！』

〈えー！もうちょっと乗りたい！〉

『ふふ、帰ってきたらまた乗ろうな、全然乗らせてあげるから』

そう言ってこの子をおろす


〈やったー！！またね！お姉ちゃん！〉

『うん、またね』

女の子は走ってお母さんのところへ帰っていった



私はリハビリ室に急ごうと、タイヤを回すスピードを早くした

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