第4話 ページ5
ASide
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『あはは…俺天才なんじゃない？』
力なく高笑いをする俺に、黒霧がため息をついた。
もう、あっという間に9月。
……食事中も勉強、風呂でも勉強、そして勉強しながら寝落ちする。オマケに死柄木さんとのゲームも、いつもの殺しの催促もお預け。
夏休み中にそんな生活を繰り返して結果、俺の頭はイカれていた。
まぁ、元からイカれてるっていうのは知ってるけど、そういうのはナシね。
そのせいで模試は雄英A判定しか取らなくなったし、過去問もかなり点数を取れるようになってきたから、今となっては地獄のような日常も笑い話だ。
筆記試験は大丈夫だろうという段階になって、死柄木さんと先生からお話があった。
『個性を貰える？』
「まぁ、流石に“個性を無効化する”なんて個性、戸籍を捏造したらすぐにバレそうだしな」
俺と先生でいいやつ探してたんだ、感謝しろと言われて、とりあえずアリガトーゴザイマス、と返しておいた。
『でもさ、俺の個性じゃ先生の個性も効かないんじゃないの？』
個性を奪う個性と、個性を無効化させる個性。奪う手順を踏めないから、無効化の方が勝るんじゃないかと言えば、先生がヤバいことを言い出した。
「そこで考えたんだ」
＿＿＿＿僕の個性ではなく、“外科的処置” ならいけるんじゃないかってね。
『何言っちゃってるの先生！？手術ってことじゃん！？』
あのおっさんがやるんでしょ！？無理だよ、と言えば、彼は優秀だからきっと大丈夫、と言われてパニックになる。
「俺あのおっさん嫌いなんだよ、助けて死柄木さん！！」
そう言えば、死柄木さんに頭を撫でられる。
『！……じゃあ、』
「……いや、心苦しいけど行ってこいよ」
俺の淡い期待を裏切って、しっかりと拘束された。
『マジで無理だって……！！』
必死に抵抗しなんとか解放されたのは束の間、黒霧の黒いモヤが近づいてくる。
転送される…！と思ったのを最後に、俺の意識は途絶えた。
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ゆきや(プロフ) - 千椛さん» コメントありがとうございます！遅くなってすみません、少しずつ更新できたらと思っております。 (2022年9月7日 22時) (
レス) @page3 id: d2fcd45d7d (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2022年9月2日 18時) (レス) @page2 id: 5a2d0a48cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2022年8月26日 3時
