第15話 ページ16
No Side
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「実技総合成績出ました」
＿＿＿＿教員たちはワクワクした雰囲気で講評をしていた。
「救助Ｐ０で2位とはなぁ！！仮想ヴィランは標的を補足し近寄ってくる。後半他が鈍っていく中派手な“個性”で寄せ付け迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」
「対象的に敵Ｐ０で７位。アレに立ち向かったのは過去にも居たけど……ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」
「しかし自身の衝撃で甚大な負傷、まるで発現したての幼児だ」
あそこ以外はずっと典型的な不合格者だった、とか、俺はあいつ気に入ったよ、と言葉を飛び交う中、1人の教員が俺はアイツが一番だ、と話し始めた。
「ブッ飛ばしたというのとはまた違うが、彼もアレを倒していた。今回のMVP、会場の敵Ｐを総取りにして堂々の１位！
しかもわざわざ、遠くのものから破壊するという余裕さえ魅せてくれた……あの他を寄せ付けない圧倒的な戦闘力！！いやぁ惚れ惚れするね」
おかげで再試験をやることにはなったが、それでも余りあると絶賛する彼に、冷静な指摘が入る。
「でも個性を使うたびにあぁも傷だらけになるのは痛いな」
リカバリーガールの治療も拒否したそうじゃないか、と顔を顰める人がいる一方で、あの躊躇のなさは強くなると感心している教師もちらほらいるようだ。
「しかし、誰も彼もスゴい実力だ！！今年の雄英は荒れるぞ！！」
今年は特に、優秀な受験生が多い。これからどうなるのかと期待で満たされた教師たちは、楽しそうに講評をしている。
＿＿＿＿しかしそんな雰囲気の中で顔を顰める教員が一名。
「……ったく、わいわいと」
どいつもこいつも合理的じゃないと言って、表示される受験生たちの映像をじっと見つめていた。
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ゆきや(プロフ) - 千椛さん» コメントありがとうございます！遅くなってすみません、少しずつ更新できたらと思っております。 (2022年9月7日 22時) (
レス) @page3 id: d2fcd45d7d (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2022年9月2日 18時) (レス) @page2 id: 5a2d0a48cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2022年8月26日 3時
