12話 ページ12
達央さんとKENNさんの表情が曇るのがわかる
監督「咲乃さん、知り合い?」
『あ、はい少しだけ』
監督「そっか、でも自己紹介しとこか」
そう言うと百々野は私達の方を向いた
百々野「百々野美紅です!趣味は絵を描くこと。特技はお菓子作りです!得意なのはマカロンです!よろしくお願いしますっ!」
趣味?それは私が描いてたのを真似してただけでしょ
特技?それも私がしてたとこを真似しただけ
そんなの趣味なんて、特技なんて言わない
それにそんなの聞いてねぇよ。言うのは名前と役だけでいいんだよ
『野々瀬薫役の咲乃Aです。よろしくお願いします』
鈴木「柊俊役の鈴木達央です。よろしくお願いしまーす」
KENN「佐野真役のKENNです。よろしくお願いします」
私に続いて達央さんとKENNさんも挨拶する
『百々野さんの役はなんですか?』
多分こいつの事だから親のコネやろ
百々野「役?あ!今日は見学なんですっ!なので役は無いですよぉ〜」
…は?
『…あの、1ついいですか?』
『声優っていう仕事をご存知で?』
百々野「そりゃあ知ってますよっ!」
『なら、貴方は何故来たんですか?声優志望ですか?声優志望ならそれなりの勉強などをしてきますよね。それにこの現場にそんな格好で来るはずもない』
そう、こいつはふりっふりのワンピースに髪をくるっくるにしてメイクバチバチのただの男目当てに来てるようなもん
『今の貴方ですと鈴木さんとKENNさん、そして他の方々の迷惑になるかと思います。それに貴方は男の方々目当てで来てますよね?』
百々野の顔が引つるのがわかる
百々野「っ、なんでそんなことが言えるのっ!?美紅、悲しいよぉ…」
『嘘泣きも程々に。これは私が貴方の友達…いえ、”元友達”だから言えることですよ』
私はニコッと笑いながら百々野に言う
『貴方の両親は相当なお偉いさんのようですが、今は関係ありません』
私は台本を片手に取る
『あぁ、そうそう。最後に1つ』
『親のコネ使って来てんじゃねぇよ。声優志望なら声で闘え。違ぇなら違うとこ行け。ここの人達はあんたが思ってる以上に声で闘ってるから』
そう言い私はドアの前に行く
『お帰りはこちらですよ?』
ニコッと笑う
百々野「っ…!!」
百々野は悔しそうに帰って行った
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狐の尻尾(プロフ) - 央花さん» またまたコメントありがとうございます。なるほど…。勉強になります。色んなことを教えて下さりありがとうございます! (2019年6月19日 0時) (レス) id: f96d101ffe (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 共演した事のある声優さんの場合、挨拶はしませんが…。 (2019年6月18日 22時) (レス) id: b4380a4d63 (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - アフレコブースに入る前に、監督さん達に挨拶をします。挨拶の仕方は、先程書いた先輩方への挨拶と同じです。 (2019年6月18日 21時) (レス) id: b4380a4d63 (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 新人声優のことについても、少し。新人声優は 他の先輩声優さんよりも、早く現場入りします。(先輩方が30分前だとしたら、その5分前)先輩方が来たら、先輩一人一人に挨拶をします。(○○所属、名前です。よろしくお願いします。) と言います。 (2019年6月18日 21時) (レス) id: b4380a4d63 (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 狐の尻尾さん» ありがとうございます。頑張ります!! (2019年6月18日 19時) (レス) id: b4380a4d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐の尻尾 | 作成日時:2019年4月7日 15時