第三百九十七話 ページ22
現夢主side
貴「さてと、やっとイタリアにつきましたね」
皆と離れてしまってから数日?数時間?
時計も何もないので時間感覚が狂ってしまってますねぇ。
姿が見えないことを良いことに、船に無断で乗って無銭乗船を繰り返すこと数回。
やっとイタリアに着くことが出来ました。
後天的に生み出された能力は全て使えなくなってしまったのでね。
瞬間移動もその一つ。
皮肉ですが、私はかなり人体実験によって生み出された能力を有効活用してしまっていたらしいですね。
貴「まずは皆さんと合流しなければ。
ここは私の過去なのですから、いるとすれば恐らくファミリーの施設か逃亡中に転々とした無人の小屋の何処か、ですかね?」
乗ってきた船に対し、無銭乗船を申し訳なく思いながら私は草木が生い茂る森の方へと足を進めた。
……いや、進めようとした。
貴「あれは……」
私の前方数十メートル先にいる男の集団。
一見すると、どこもおかしな部分なんて無さそうに思える。
気にしすぎたかと思い、止めていた足をまた動かそうとしたその時。
男の指に嵌められていたリングから、赤色の嵐属性の炎が灯った。
貴「!?何故……」
この時代には、リングの炎なんてまだ知れ渡っていない。
それに、リングに炎が灯せるなんてまだ発見もされていないはず。
貴「……あぁ、そういうことですか」
さっき私が感じた違和感が何なのか。やっとわかった。
それは、この時代にあるはずのない物を持っているから。
……どうやら、ただ単に過去へ連れて来られたというわけではなさそうだ。
貴「誰の思惑かは知りませんが。
先に進む前に、彼らは片付けておいたほうがよさそうだ」
私もボンゴレリングに炎を灯し、戦闘態勢に入る。
ボンゴレ匣が手元にないのは惜しいが、あれぐらいの雑魚なら無くても余裕でしょう。
白蘭と彼らを比べれば、天と地ほどの差がある。
男「なに!?お、お前はっ!」
私に気がついた敵さんが、驚愕の表情を浮かべながら私に武器を向けてきた。
嵐属性と雷属性ですか……。
全て拒絶させてしまいましょう。
貴「どうやってこの時代に来たかは知りませんが。
余所者は大人しく帰るか、ここで倒されなさい」
白と黒、そして赤と緑の炎が入り交じり、森の中に戦闘音が響き渡った。
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霧の守護者 - ものっすごく面白かったです!便新待ってるのでヨロシク御願いします! (2017年10月22日 0時) (レス) id: 85a4490bed (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張って下さいね。待ってます! (2017年3月10日 22時) (レス) id: 058c745464 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます!よければこれからも、見続けてくれたら幸いです。 (2017年1月30日 19時) (レス) id: 9cc67b209f (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 更新お疲れ様です! (2017年1月30日 17時) (レス) id: f2c2ccd8c9 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 冬乃さん» 冬乃さん、合ってます。私が間違ってました。いや〜……今までずっとキャッバローネだと思ってました。キャバッローネなんですね。ご指摘ありがとうございました!直しときます!! (2016年12月27日 16時) (レス) id: 9cc67b209f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2016年11月14日 14時