第三百九十四話 ページ19
骸side
先程まで見ていた景色が、途端に慌ただしいものになった。
師匠が他の子供達を誘導して、裏口まで走る。
まだ小さくて歩けない子供は、他の誰かが背負って逃げている。
男「子供達が逃げるぞ！」
男「捕まえろ！多少なら怪我を負わせても構わないから捕まえるんだ！」
後ろの方ではオスペダーレファミリーの人達が叫んでいる。
中には拳銃等の武器を構えている人も。
貴「はぁ、はぁ。
リン、後ろ！」
リ「まかせて！」
師匠が幻術を使ってサポートをしながら、リンと呼ばれた女の子がファミリーの人達を次々と倒していく。
どうやら、リンという女の子に備わった能力は、怪力なのだろう。
先程から自分の身長を遥かに超えている置物やタンス等を振り回しながら投げているのだから。
……少し恐ろしいと思ったのは、僕だけの秘密です。
貴「次から次へと、キリがない。
こんなに多かったっけ、ファミリーの人って」
リ「多分応援でしょ。
今はそんなことより、無事に脱出することを考えるよ！」
師匠達は、小さい体ながらも一生懸命に戦っていた。
しかし、相手は大人で人数も多く多勢に無勢。
どうしても一瞬捕まってしまったり、怪我を負ってしまう回数が多かった。
それを見ているといてもたってもいられなくなって、三叉槍を持って助けに行こうとした。
しかし、それは風さんが止めたことによって出来なかった。
骸「風さん、このままでは師匠が」
風「助けたい気持ちはわかります。
ですが、ここは過去。過ぎ去った日々の回想です。
未来は変えることが出来ますが、過去は変えてはならないのが決まりです」
骸「しかし……！」
風「大丈夫です。
自分の師を信じましょう」
風さんはそれっきり、話しかけてこなくなった。
ただ前を見据え、師匠のことを信じているといったような目で見ていた。
骸「師匠……」
大丈夫、師匠は僕達の時代にちゃんと存在している。
だから、こんなところで死ぬわけがない。
……そうですよね？師匠――……。
骸side end
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霧の守護者 - ものっすごく面白かったです！便新待ってるのでヨロシク御願いします！ (2017年10月22日 0時) (
レス) id: 85a4490bed (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張って下さいね。待ってます！ (2017年3月10日 22時) (レス) id: 058c745464 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます！よければこれからも、見続けてくれたら幸いです。 (2017年1月30日 19時) (レス) id: 9cc67b209f (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 更新お疲れ様です！ (2017年1月30日 17時) (レス) id: f2c2ccd8c9 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 冬乃さん» 冬乃さん、合ってます。私が間違ってました。いや〜……今までずっとキャッバローネだと思ってました。キャバッローネなんですね。ご指摘ありがとうございました！直しときます！！ (2016年12月27日 16時) (レス) id: 9cc67b209f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2016年11月14日 14時
