第三百八十八話 ページ13
骸side
綱「Aさん！？」
突如現れた不思議な現象。
僕達は師匠とはぐれてしまい、今は不思議な場所に立っていた。
あの渦の正体は一体なんだったのだろうか……。
匣兵器さえあれば、ムクロウに形態変化してもらって調べられたのに。
リ「お前等、いったん落ち着け。
この時代に詳しいAとはぐれてしまったなら、どうにかして合流しないとな」
風「それにしても、ここはどこなんでしょう？
見たところ、何処かの施設のようですけど」
流石はアルコバレーノというべきなのでしょうか。
リボーンと風さんは凄く落ち着いています。
僕は一先ず深呼吸をし、辺りを見渡した。
確かに何処かの施設のような感じの部屋ですね。
小さい子供が三人、部屋の隅の方で固まって座っていますけど。
……どこかその姿が、昔の僕と重なって見えた。
恐怖におびえ、いっそのこと殺してくれればいいのにと思っていた、あの頃に。
男「お前等、喜べ！
今日から新しくここに住むことになった女の子だ。仲良くしてやれよ！」
重々しい扉が開いたと思ったら、外から白衣を着た男の人と、そして……。
幼い頃の師匠が入ってきた。
さっき公園で見た生き生きとした瞳は何処にもない。
生気を失い、頬には涙の跡がある。
ということはこの場面は、母親に捨てられ、オスペダーレファミリーに引き取られたところなのか。
貴「……」
師匠はそっと部屋の中へと入り、三人の子供達がいる方とは違う端に行って蹲った。
伏せた顔からは表情は読み取れないが、恐らく泣いているのだろう。
さっきから時々泣き声が聞こえている。
すると、突然座っていた三人の子供達が立ち上がって師匠に近づいて行った。
？「新入りさん？大丈夫？」
髪が少しくすんだ銀髪をしている女の子が話しかけた。
その声に師匠は、少しだけ顔を上げる。
？「ここはオスペダーレファミリーって言う身寄りのない子供達を引き取ってくれている施設なんだぜ。
知らない国に来て驚いただろうけどさ、この部屋に入ったってことはお前も日本人だろ？
俺らもなんだ！
日本人同士、仲良くしようぜ！！」
綺麗な黒髪を少し伸ばして、後ろで一つにくくっている男の子がそう言って師匠の頭を撫でた。
そして最後に、今までずっと黙っていた少年が笑いながら師匠に自己紹介した。
その顔を見た瞬間、僕は……嫌、僕達は息をのんだ。
何故なら、その顔を僕達は知っていたから。
「僕の名前はキョウヤ。
宜しくな、新入り」
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霧の守護者 - ものっすごく面白かったです！便新待ってるのでヨロシク御願いします！ (2017年10月22日 0時) (
レス) id: 85a4490bed (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張って下さいね。待ってます！ (2017年3月10日 22時) (レス) id: 058c745464 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます！よければこれからも、見続けてくれたら幸いです。 (2017年1月30日 19時) (レス) id: 9cc67b209f (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 更新お疲れ様です！ (2017年1月30日 17時) (レス) id: f2c2ccd8c9 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 冬乃さん» 冬乃さん、合ってます。私が間違ってました。いや〜……今までずっとキャッバローネだと思ってました。キャバッローネなんですね。ご指摘ありがとうございました！直しときます！！ (2016年12月27日 16時) (レス) id: 9cc67b209f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2016年11月14日 14時
