後と跡と痕 ページ9
「Aお疲れもう上がっていいよ」
「はい。お疲れ様です」
雑談しながら本日のバイトは終了した
「送ってく」
「いえ大丈夫です
今日は寄る所があるので」
今日はいつもより長くいたしもう遅いからといった盾さんの申し出を私は断った
本当は寄るところなんてない
バイクだと電車より直ぐ家についてしまう
きっとナオミさんは家に帰りたくないっていったら泊めてくれる
けどそんな迷惑かけられない
嘘をついてごめんなさい
何かいいかけていた声を聞こえないふりをして私は店を出た
15分後私はそれを酷く後悔する
「お前よくも俺たちをバカにしてくれたな」
駅に繋がるトンネルに入った私をぞろぞろと囲んだ男たちの1人がそう言った
この人たちきっと私と唯を間違えてる
私はすぐにそう思った
相手は10人
鉄バットに木材こちらにスマホを向ける者
突然襲い掛かってくる男たち
いくら武術をやっていたにしても男女の力には敵わない
腕から鈍い音がした
それに気を取られた私をチャンスだといわんばかりに、私は頭を殴られた
カシャカシャとなる音
止まらない暴力
来ていた白いシャツは紅く染まり、壊されたスマホは使えず助けも呼べない
ズキズキと痛む身体
血が流れていくのを感じた
なんでいつもこうなんだろう
きっとこれが走馬灯なのかな
唯はよく悪いことをすると私のせいにした
私を虐めた子たちは本当は唯に嫌がらせをしたかった子達で
たくさんの勘違いがあったから私は髪を切ったのに
唯ちゃんはお歌がお上手ねなんてよくお母さんやお父さん、お兄ちゃんにちやほやされてた
唯は楽器は弾けるけど音痴なんだよ？それは私が歌ったんだよ
お母さん！今日の
ごめんね唯が熱出しちゃって
私動物園がいい
唯は水族館がいい！
お父さんお姉ちゃんが！！
はぁAわがままいうな
お兄ちゃんあのね、
後にしてくれそれでどうしたんだ唯
だから
私は完璧な誰もが求める優等生を演じたのに
私
最初から愛されてないじゃん
全部
全部
無駄だったのかな
『はぁ、、っ
――――』
視界が薄れ、だんだんと消えていく音
雨、降ってたっけ
寒い
こんなときくらいたすけてよ＿＿＿
ふと聞きなれた音が聞こえた
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りこ(プロフ) - めっちゃこういったお話が大好きです！！！！！続き気になってます！ (2021年8月21日 3時) (
レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - 愛須ちょこさん» ご指摘ありがとうございます！駄作ですが頑張って完結へ向けたいと思います！！ (2021年4月23日 15時) (レス) id: af36bcfc49 (このIDを非表示/違反報告)
愛須ちょこ(プロフ) - 続きが気になる作品なのですが全ページに名前変更が適用されていないのと一か所誤字がありまし！ (2021年4月23日 4時) (レス) id: 4858e2de82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2020年7月30日 14時
