✳ ラオウ ページ38
大きなノック音が響いた
「はーい」
「失礼するぞ」
「麻理央くん!」
「思ったより元気そうでよかった」
私の明るい声色に麻理央くんはふっと笑った
「お医者さんも回復の早さにびっくりしてたよ」
「あいつらにも心配してた。これ持ってって、って渡された」
と私に大きめの紙袋を手渡した
"Aお姉ちゃんに渡して!"
"早く元気になりますようにって!"
"麻理央お兄ちゃん俺のも渡してー!"
きっとそんな会話をしてたんだろうなって想像したら凄く微笑ましい
「こんなにたくさん!ありがとう!」
中には折り紙やら手紙やらが詰まってた
「これは俺からでこっちはマーシー」
「かわいい!
麻理央くんが刺繍したの?」
麻理央くんからの物は私のイニシャルと、鈴蘭が施されたハンカチ
「あぁ」
「お守り代わりになればってマーシーが」
「ふふ。ありがとう
マーシーくんにもありがとうって伝えて」
マーシーくんのはゼリーの詰め合わせ
そんな風に少し雑談をした
「__良かった」
麻理央くんは突然呟き、その大きな体で私を抱き締めた
「ま、麻理央くん…?」
私という存在を確認するように
大きな体にすっぽりと包まれる
凄く温かい
少し震えている麻理央くんに安心して欲しくて
背中に手を回し抱き締め返した
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りこ(プロフ) - めっちゃこういったお話が大好きです!!!!!続き気になってます! (2021年8月21日 3時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - 愛須ちょこさん» ご指摘ありがとうございます!駄作ですが頑張って完結へ向けたいと思います!! (2021年4月23日 15時) (レス) id: af36bcfc49 (このIDを非表示/違反報告)
愛須ちょこ(プロフ) - 続きが気になる作品なのですが全ページに名前変更が適用されていないのと一か所誤字がありまし! (2021年4月23日 4時) (レス) id: 4858e2de82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てと | 作成日時:2020年7月30日 14時