✳ ページ30
「「A！！」」
その時病室に唯とお母さんが入ってきた
「よかった」
「A！A！」
起きている私を見ると猪の様に突進し私をお兄ちゃんごと抱き締めた
体がズキと痛いんだ
けどなんだかそれが心地よかったから私も抱き締め返そうとした
左腕はお兄ちゃんが握ってるから右腕を動かそうとした
やっぱり折れてる？動かない
それにしても
「……重い」
「あっ…ごめん」
慌てて離れる2人
「A本当に、目が覚めてよかった」
お母さんがそういった
よかった…？
「A、ごめんなさい
私ねAのこと大好きなの。構ってほしくて」
唯、目真っ赤
「ごめんなさいA。貴方にはたくさんの事を我慢させて
まだやり直せる…？」
やり直す
「……私が、起きてよかった、の？」
だから私は聞いた
「そうにきまってるじゃん」
「私、皆に、すっごく迷惑かけたのに？」
「迷惑なんかじゃねぇ」
"大事なことは言葉にしないと伝わらない"
風が吹いた
お父さんが背中を押してくれてるみたいだった
自分の心に素直にならなかったこと
「＿＿＿私、嫌だった
先に生まれたからって、少し先に生まれただけで何でも我慢しなきゃいけなくて
だから、だからたくさん努力したのに
いくら頑張ってもちっとも私の事なんか見てくれなくて
すっごく
すっごく
寂しかった」
止まったはずの
枯らしたはずの涙が
「っ…」
「ｸﾞｽｯ」
「もう、何も我慢しないで…」
なんで忘れてたんだろ
自分の心をいじめたこと
身近な人を悲しませたこと
大切な人を傷付けたこと
「私、我が儘言っていいの？」
悪意ばかり拾ってしまったこと
私のために、泣いてくれてる
「私も一緒に生きて、いいの？」
「当たり前でしょ！」
「大好きなんだから、、！！」
！
愛されてるのを自覚しなかったこと
皆で顔を見せて、肩を寄せあって
泣いた
贖罪は
私への歌だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りこ(プロフ) - めっちゃこういったお話が大好きです！！！！！続き気になってます！ (2021年8月21日 3時) (
レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - 愛須ちょこさん» ご指摘ありがとうございます！駄作ですが頑張って完結へ向けたいと思います！！ (2021年4月23日 15時) (レス) id: af36bcfc49 (このIDを非表示/違反報告)
愛須ちょこ(プロフ) - 続きが気になる作品なのですが全ページに名前変更が適用されていないのと一か所誤字がありまし！ (2021年4月23日 4時) (レス) id: 4858e2de82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てと | 作成日時：2020年7月30日 14時
