先に生まれというだけ

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「1日1回は忘れるわ」


いつもの駄菓子屋での会話




「あ、そうだ。ドカがこの前言ってた後輩ってA、じゃなくて、

上田Aの双子の子？」


「そうそう。よく知ってるね

上田は上田でも優秀じゃない方の上田

THE優等生のお姉ちゃんと平々凡々の妹

双子なのにあんなに違うんだよね

でもふとしたときの雰囲気と口元はそっくり


唯、妹の方は可愛げがあるんだけど、

姉の方は何でも自分1人でこなしちゃう非の打ち所がなくて

しかも色白で三白眼だからこれぞ高嶺の花

おまけに運動も楽器もできちゃう淑女だから

ファンクラブまであるんだよ？

まさに百合製造機

女子にモッテモテ

去年なんてイケメンがバイクで迎えにきててあれ誰だ！？

まさか彼氏！？やだやだやだ！って女子荒れてたもん


それで唯何度か嫌がらせ受けててさ


ほんと比べられてる唯がかわいそう」



「＿マドカ」



マドカの一方的な言い種に少し、少しだけ苛立った楓士雄



「上田Aって今年の全国模試総合1位の子だよね？たしか、鳴海中出身の」



誠司は瞬時に空気を呼んで話題を変えた



「え、まじ」



「あーそういえば先生たち言ってたかも」



「てかよ高嶺の花ってんならなんで楓士雄が知ってんだ？そのAって子」



















「いや〜まぁ、、、、ね？」





正也の時にいたずらっぽく笑った楓士雄


















「「＿＿嘘だろ楓士雄」」

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