一方通行 ページ3
「唯」
日を跨いだ夜遅く
足音を感じて廊下に出てみればいかにも遊んでいたという格好の唯
私の片割れだ
今ではすっかり私の方が誉められる優等生
といっても都合のいい優等生だろうけど
「マドカ先輩、心配してるよ?
それにお兄ちゃん、そろそろ黙ってないと思うけど。」
2人だけの廊下で私の声がこだまする
「___私はお姉ちゃんとは違うから」
ドアノブに手をかけながらも私の話を聞いて、答える唯
刺々しいけれど、寂しそうな顔を浮かべている
「お姉ちゃんじゃない。私達双子でしょ?」
昔はお姉ちゃんなんて言われてなかった
「10秒早く生まれたね。
私はAと違って頭も良くないし期待だってされてない。
おやすみTHE優等生のお姉ちゃん」
口を挟む暇もなく告げられた言葉にはやはり皮肉さと寂しさが感じられた
伸ばした手は宙をきった
“優等生”か……
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りこ(プロフ) - めっちゃこういったお話が大好きです!!!!!続き気になってます! (2021年8月21日 3時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - 愛須ちょこさん» ご指摘ありがとうございます!駄作ですが頑張って完結へ向けたいと思います!! (2021年4月23日 15時) (レス) id: af36bcfc49 (このIDを非表示/違反報告)
愛須ちょこ(プロフ) - 続きが気になる作品なのですが全ページに名前変更が適用されていないのと一か所誤字がありまし! (2021年4月23日 4時) (レス) id: 4858e2de82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てと | 作成日時:2020年7月30日 14時