𝗙𝗶𝗳𝘁𝗵 𝗗𝗮𝘆𝘀. ページ20
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『ほえ?』
はい、朝から一発目の声がこちらになります。
いやぁね、色々あったよね昨日。思い出したくもねぇわ。てか、今にも泣きそう。言葉強くしてなんとか耐えてるな、これ。無理、どうしよ、やばいかも。
あーーーーそうじゃなくてね!なんで、そんな間抜けすぎる一言目なのかというとですね。
添い寝してたんですよ。
_______刀也と? 違う違う。
_______不破湊と、ですね。
いや、やばくね?バーチャルホストクラブのナンバーワンと添い寝したんだぜ?高校生が、金も積まずに、ただで。え、怖い。なんかされそう。え、逃げよっかな。
『身ぐるみは剥がれてない…か』
なんて、独り言を喋っていると、寝ていたはずの男がパチリと大きな目を開ける。
「にゃはは、流石に高校生を襲うことはせんよ」
『へ?!……え、襲うことは?』
「まー………チューくらいはええやろ?」
妖艶に笑われる。あまりのビッグニュースに脳がパンクしそうだ。
昨日のこの人に感じた安心さ。
『……ちゅ、チューって………』
「おでこやけど…?」
つい、おでこを手で覆ってしまう。
すると、また不破さんは「にゃはは」と赤ちゃんみたいな笑い方をする。
そして、愛しそうな顔をしながら、私を抱き締める。
昨日とは違って、優しいフローラルな香りはしない。お風呂に入ったのかな。なんか、石鹸みたいな爽やかな匂いがする。……って、私きもいこと言ってる?
「あぁぁぁ………やばいなぁ、Aちゃんかわええ」
抱き締められながらそんなことを言われるもんだから、思わず身体がビクッとしてしまう。
それに気付いて、彼は私を抱き締める力をもっと強くした。
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にゃーちゃん - ホストで女の子は、それはもうキャバ嬢では…?そういうホストもあるんですかね?知識不足ならすみません!内容自体は凄く面白いです!更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (6月6日 21時) (レス) @page15 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓詩織 | 作成日時:2023年4月26日 19時