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部屋の中に入っていくと、煙草を指に挟んで持っているホストの姿が見えた。
ライターを持って今から外に出ようとしていた。
なのに、なぜか私を見つけた途端、それらをロッカーにしまった。
それだけではなくて、私の元に近寄ってくる。
「にゃは……Aちゃんじゃ〜ん!今日は俺と一緒に出よ〜♡」
そして、何の躊躇もなく私を抱きしめる。
あのね、もう一回言ったほうがいい??私、jkだよ??セクハラで訴えるよ???
『いや、私女の子なので』
「ええ〜〜〜良いじゃん!出よ!!!」
『いや…だから……』
私がひたすら否定していると、またドアの開く音がした。
刀也だ!そう期待を抱いて私はドアの方向を向いて、大声を________
『とう…………や…じゃない……?』
出せなかった。
「いいんじゃないですか?せっかくの職場体験ですし、グラス注ぎだけじゃなくて、接客もやってみますか」
社長だ。
加賀美社長だ。
え、何でここにいるの????
いや、社長だからか。
って、え?????接客に出るの??????
「だよねー社長!やったほうがいいよねーー!!!」
「ええ、何事も経験ですしね。やってみましょう」
なぜか私の参加していないところで話が進んでいる。
『本当にやるんですか……???』
「ええ、やりますよ。てことで、衣装を準備しましたからこれ着てきてください」
準備早くない??てか最初からこれが目的だった気がする……ま、いっか。
ん?なんか忘れてる気が________
「おいちょっと待て!!!!!!」
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にゃーちゃん - ホストで女の子は、それはもうキャバ嬢では…?そういうホストもあるんですかね?知識不足ならすみません!内容自体は凄く面白いです!更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (6月6日 21時) (レス) @page15 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓詩織 | 作成日時:2023年4月26日 19時