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ぐぬぬ、って難しい顔してる私にジョングクさんは
JK「俺が無理やり聞いただけだから、店長さん怒んないで」
って可愛く首かしげつつ、ピザを口の中にもぐもぐ、もぐもぐ。
大人の男性でそんなに口にご飯頬張る人って、いるんだあ？
まじまじ見ちゃった。
そしたら視線に気付いたジョングクさんが、お口パンパンにしたまま、にって。
わあ、食べてるとこの笑顔、そんなにも可愛い年上の人がいるなんてなぁ？
あと食べるの見られてるの、嫌じゃないんだ。
アイドルって、変なの。
そもそも今日は閉店間際に突然一人でやってきて、2人用の半個室に陣取って、店長呼んで
JK「キムさんにご飯おごってもいい？」
って言うからめちゃくちゃびっくりした。
そんな私に決定権のない誘い方されたの生まれて始めてでしたよ。
ジョングクさんと付き合い長い店長は、ジョングクさんと私を視線で数回往復させて
「食べといでよ」
って笑顔でOK。
普段シフトの融通でお世話になりまくってる店長の言う事、拒否できる？
しかも、奢るって言うから仕払いジョングクさん持ちで、お店的には一切負担がないのやつ。
私にしか負担が、ないのやつ。
一応店長が
「ほんとに嫌だったら別に断っても良いよ。ここ、接客はするけど接待するようなお店じゃないから」
って言ってくれたのも、逆にお断りできないのやつだよ。
ジョングクさんが私をキャバ嬢扱いしようとしてるんじゃないって、店長も私もジョングクさんも思ってること共通項だからさ。
ほら見てよ。
お友達から始めたいって、顔に書いてあんだもん。
なんなの、ピュアなの。
アイドルって、もっとすれっ枯らしの愛欲啜ってご飯にしてる、悪鬼夜行的な存在じゃないの。
長い髪がたれてくるからってピンでサイドに止めて、後ろぎゅっと結んじゃって。
無造作すぎて女子高生より小学生女子ですよ。
おでこの形が良いですね。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年4月7日 11時
