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見惚れてたら、キム・ソクジン君の方は何か…そう、鼻をスンスン言わせてる。
あ、え。
ちょっと待って、このパターン知ってるぞ。…私に、良くない方のやつで。
そう言や、背中に汗かいてるしスプレーもいつかけたのか覚えてない。
デオドラントはちゃんと効果続いてるとは思うけど…
『あの、それもらっていいですか?』
はやくそのレポート渡して欲しくて、キム・ソクジン君の手からちょっと奪うように彼のレポートを受け取って、ソクジン君が最後の一人だったから私はそそくさ紙袋にまとめて、教室を出ようと…
JN「…なんか、いい匂いがするけど。
A先輩香水とかつけてます?」
あっ、あー。
『いいえ!なにも!』
後ろは振り返らずに、そう叫んで飛び出した。
めっちゃ不審だったと思う。
背中に突き刺さるような強い視線、これがソクジン君じゃありませんように、って私は何故か。
必死で何かに祈ってた。
思えばまあ、その時からもう、ソクジン君は私をロックオンしてたんじゃないかなって。
今なら思う。
うう、特殊な体質、ほんとしんどい。
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作者名:フネ55 | 作成日時:2023年4月7日 11時