美味しい私と暴食の君 -昼の部-【JK】【JN】 (ページ12)

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香る私と、咲くあなた【JN】ページ12

「…ヌナ、なんかいい匂いする。やっぱり何か、香水付けてる？」

ぎく。

『え、ううん。シャンプーしか…あ、でも体臭混ざると人によって香りって変わる…よ、ねって！わ！何！』

言った側から、後ろに回ってたソクジン君が鼻先をうなじに付ける勢いで、すーっと嗅いだ。

それは明らかに「私の匂い」を探す行為で、出しちゃいけないのにどっと汗が。

『あっ、お風呂！は、入ってから、ちょっと時間経ったし、この部屋暑いよねえ…ごめん汗臭いかな？』

私の後ろからどいてって、優しく言い方法を検索したい…スマホどこやったっけ。

「…ううん、全然…むしろ、なんか」

「いい匂いがするね」

「桃みたい？…ちょっと、甘くて、唾液が刺激される感じの」

「美味しそうなやつ」

あ、やばい。

そっちに顔が向けられない。

逃げたいな。

全力で。

＋＋＋＋

2013年アイドル設定の大学生ジンくんと先輩ヌナの恋の話。