運命のヒト (ページ18)

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story 18 ページ18

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敬))俺が知ってる限りは一人かな
あやな))そうなんですか？
敬))でもすぐ別れてたよ

一年も続いてなかったかな、と眉を寄せる敬浩さん。

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敬))何か、他に好きな人がいるらしくてさ
あやな))臣が？
敬))だから、それがあやなちゃんなのかなって思ってたからさ

ずっと聞きたかったんだよね、と何だかスッキリしたようなご様子。

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敬))でも、そういう仲じゃないなら遠慮しなくていいよね
あやな))…遠慮？

頭には沢山の?マークが浮かんでく。

敬))あやなちゃん好きになっても可能性あるって事だよね
あやな))…まぁ、そうですね

何を言ってるのか理解出来なくて、適当に返事してみたけど。

ゆっくりじっくり考えて、

その意味がやっと分かって、

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私は思わず立ち上がった。

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あやな))え！？

今の言葉って、どういう風に捉えたらいい？

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あやな))私、単純ですよ
敬))…ぽいね。
あやな))そういう冗談通じないですから
敬))分かってる

段々火照ってくる頬に、何も出来ない。

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敬))伝える時が来たら、ちゃんと言うから
あやな))え、え、
敬))今のは臣ちゃんには内緒ね

ニコッと笑って人差し指を口元に当てた敬浩さん。

本当、どこまでも余裕そうな感じが、少し憎く感じる程。

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敬))あ、臣ちゃんおかえり～
臣))すいません、長電話で…？

どうした？と言いたげな顔で私を見る臣。

そんな臣に、私は首を横に振る事しか出来なかった。