運命のヒト (ページ14)

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story 14 ページ14

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臣))キモい、顔。

電話が切れて、少しだけ画面を見つめてると、臣の声がした。

その時に、あ、臣居たんだった。と思った。

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臣))顔緩みすぎ
あやな))また行こうねって言われた
臣))へーへー良かったですね

ついニヤついてしまう私を、本気で嫌そうな顔で見てる臣。

でも、今はそんなの気にしませんよ。

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臣))敬浩さんも何でこんな奴に優しくすんだろ
あやな))誰かさんとは違うのよ～

誰かさんみたいに、ツンツンしてないし、酷い事も言わないし。

あやな))何にせよ優しいもんね
臣))優しかったら誰でも良いのかよ
あやな))違いますー。

敬浩さん特有の優しさだから、キュンとくるのよ。

臣))…あ、そ。

別にどうでもいいけど。と私が頼んだコーヒーを飲み干す臣。

…結局私ほとんど飲めなかった。

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臣))ま、でも電話出来たくらいで喜んでるようじゃ、まだまだだな
あやな))…何でよ
臣))敬浩さんと電話してる女くらいそこら中に居るから

…確かに。

ましてや職業柄、よくモテるんだろうなぁ。

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臣))お前は敬浩さんとどうなりたいわけ？
あやな))どうって…
臣))そういう仲になりたいの？

まっすぐに私を見て、臣は聞いてくる。

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臣))それともただの友達になりたいの？

どっち？と聞いてくる臣に、吃る私。

そういう仲になりたいのか、と聞かれて、｢NO｣とは一概に言えない自分が居たりして。

でもなれないのが分かってるから友達でいいかな、とか思ってる自分もいる。

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臣))そんなに悩むなら、俺にしとけばいいのに

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あやな))…はい？
臣))…嘘、お前と恋人同士とか無理。

言ってみただけ、とあくびをする臣。

…何だ。

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もし、今の言葉が本当なら、ちょっと傾いてたのに。

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あやな))誰が臣と。こっちから願い下げね
臣))お前に言われるとムカつくんですけど。

臣とは、冗談言える友達のままで、

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…いいんじゃないの。