運命のヒト (ページ11)

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その参。

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ー｢振り向かせる第一歩を知るべし｣

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呼ばれたカフェでのんびり外を見つめる。

久しぶりのカフェだから、少し早めに来てゆっくりしようと心に決めてた。

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店員さんが持ってきてくれたアイスコーヒーにミルクを入れてから、また外を見つめた。

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臣))やけにうっとりしてんな
あやな))痛い痛い…っ！

ノシ、と頭に乗っかった突然の重みに思わず大きな声が出た。

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あやな))何すんのよ…！
臣))暇そうだったから

暇そうなんじゃなくて外を見てたのよ！

ムッとした私を見て、面白そうに笑ってる臣。

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あやな))…で、何なの

もうどうでもいいから、とりあえず本題に入ることにした。

コーヒーを飲むと、ポケットをゴソゴソしてた臣から、小さな包みを渡された。

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あやな))…何これ
臣))お前に渡しといてって。
あやな))…誰が？
臣))誰って…敬浩さんだけど

怪訝そうな顔をして私を見てる。

あやな))え、何？
臣))俺が知るかよ

開けてみろよ、と顎をクイッとした臣に、受け取った私は包みを開けることにした。

可愛く包装されたその包みを解くと、中から出てきたのは…

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あやな))…あ、

この前、敬浩さんが一緒に選んでくれたリップだった。

最後2つで悩んで、こっちじゃない方を買ったんだっけな。

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ー｢この前はありがとう！やっぱりこっちの色も似合うと思うから、俺からプレゼントするね｣

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あやな))嘘…
臣))何、それ
あやな))この前選んでもらったリップ…
臣))この前？

何の話か分からないと言いたげな顔で私を見てる臣は、とりあえず置いとこう。

私が買ったのは赤い方だったから、

カチ、と蓋を開けると、候補だったピンク色のリップが顔を出した。

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あやな))嬉しい…

思わぬプレゼントに、胸がはしゃいだ。