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ぐっと仰向けに寝かされて、ビックリして閉じていたまぶたを開ければ、目の前にいつもより何割増にもかっこいい和也のいたずらっぽい笑顔。
「あーあ。真っ赤んなっちゃって(笑)・・・ねぇ、知ってる？」
そう言いながら、私の首元へと視線を落とす。
「赤くなると首元まで染まるからさ、意地っ張りなくせにわかりやすくて、これまたえろいし、もっと染めたくなんの・・・はぁ、マジでたまんない」
急に真剣な感じで語ったけど、内容が内容でホント恥ずかしくて居た堪れない。
「ね・・・もっかい、シよ？」
なんて初めて見る和也のヤラシイ顔。
私なんかより、和也の方が何倍もえろい。
ほんとにしたいって言うのが伝わってきすぎて、愛されたばかりの身体がまたグズリとうずく。
まだ返事してないのに、またははなから返事なんて必要なかったのか、唇を重ね柔い舌に唇をペロリと舐められ、そのまま下唇を軽くちゅっと吸われる。
そのせいで開いた口元から、くぐもった甘い声が漏れた。
その声を食べるみたいに、今度は深くもっと甘い口付け。
ーー 嗚呼神様。これ以上甘くされたら、明日溶けてなくなってしまいそうです。
やさぐれてた時に甘い気持ちになりたくて読んだ恋愛小説の一節。
リアルにそう思う事あるんだ＿＿
なんて思えたのも一瞬で、すぐに和也の巧みな行為に思考が奪われた。
『運命の人』じゃないかもしれないけど
きっともう離れられないの。
ずっと見ててくれてて、
そばに居てくれて、ありがとう。
これからはずっと和也一筋でいるから・・・
だからずっと一緒にいてね？
和也、
大好き。
end
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作者名：にじます
| 作成日時：2015年1月29日 20時
