お兄ちゃん ページ16
その頃お兄ちゃんはさくらちゃんに案内されて木がたくさんある公園に来ていた。
「こっちだよ」
言われるがまま奥へ、奥へと。
「しかしさくら!今カードがどこで悪さしてるかわかるんか?!」
「なんとなくだけどこっちだと思う!!」
「さくらの魔力が、また強うなっとるな…」
「あ!これお兄ちゃんの自転車だ!」
『ここから先は靴にならないといけなそうだね、履き替えよっか』
2人は急ぐためローラーブレードを履いていた。
お兄ちゃんの自転車の隣に2人のローラーブレードを置き階段を駆け登る。
しかし、公園の中の森に入った途端さくらちゃんの足が止まってしまった。
「どないしたんや?」
「だめ…!カードの気配わかんなくなっちゃった…」
「さっきまでわかったのに?!」
『…ここ、いろんなのがいっぱいいるね』
目をつぶって周りに集中するとたくさんの気配が漂っているのがわかった。
魔力だけじゃなく、鳥などの生き物や、もう生きていないものなどたくさんの気配。
「なんかここ、いっぱいいるの…」
さくらちゃんもなんとなくだがその気配を感じてしまっているらしい。
「なんかここ、人の気配がして…でもひといないし…なんか良くないのもいる感じなの…!」
「そりゃゆうれ『森の中の動物さんたちの気配もあるからじゃないかな?いっぱいいて、カードさんの気配わからなくなっちゃったんだよ』」
ケロちゃんが余計なことを言おうとしたのでわざと声を被せて聞こえないようにした。
その頃お兄ちゃんはさくらちゃんの姿をしたものに言われて探し物をしていた。
「なんにもないぞ??」
「もっと、奥の方」
「つっ…!!」
木の影などをかき分けて探し物をしていたせいで手の甲を切ってしまった。
「だいじょうぶ?」
「ああ。」
「もっと向こうかな」
そう言ってさらに奥を指していた。
「くっそー!ワイの力が戻っとったら活動してるカードの場所なんかすぐわかるのに…!」
『私もさくらちゃんと同じでいろんな気配に邪魔されてよく分からなくなっちゃったし…』
「お前の場合は感じ取れすぎているような気がするけどな…」
「どうしよう…お兄ちゃんになんかあったら…お兄ちゃん…!」
「もっと奥、もっと奥だよ」
そう言われ奥へと探し物を進める。
言われるがまま進んでいると突然先が崖になっていて足を滑らせてしまった。
なんとかギリギリで崖に手をかけ落ちずに済んでいたが、持っている崖が脆く、結局崖の下へと落ちてしまった。
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くろにゃんこ(プロフ) - あいらさん» 遅くなってしまってごめんなさい!ゆっくりですがこれからも更新していきますのでよろしくお願いします! (2019年10月13日 12時) (レス) id: ea198e65bc (このIDを非表示/違反報告)
あいら - 更新、再開してありがとうございます!また楽しみが増えました、嬉しくて待ってます!応援します、頑張って下さい(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪ (2019年8月3日 7時) (レス) id: 80c7172163 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろにゃんこ | 作成日時:2019年7月29日 18時