チョコレート ページ11
小学校と高校を隔てるフェンスのところには
お兄ちゃんと雪兎さんが立っていた。
「今日バイト休みだって？」
「なんか知らんけど商店街の電灯がショートして大変だったらしい」
「とーや日直だろ？大丈夫だよ、僕一人で」
「あのガキ何しでかすかわからん。ゆき呼び出しやがって。俺のバイト先の菓子屋に来て俺の顔見るなり帰りやがった。おまけにさくらにつきまといやがって…」
「ね、どーして僕はさくらちゃんと話してもいいの？」
その言葉を聞いてすっと真剣な顔になる。
「おまえは……」
そこへ小狼くんとさくらちゃんがすごい勢いで走ってきた。
「ついてくるな！」
「私もこっちに用事があるんだもん！」
二人はフェンスのところまでつくとゼーゼーと息を整えていた。
『そんなに焦らなくても…』
「ふふ、恋する乙女は強いんですのよ」
知世ちゃんと一緒に近くの木の影からさくらちゃんの様子をうかがっているんだけど、
『カメラ、いつでも持ってるね』
「もちろんですわ、いつでもさくらちゃんとAちゃんの可愛いお姿を残しておきたいですもの！」
そんなことを話していると二人の息が整ったのか
雪兎さんにチョコを渡していた。
「これ、ぼくに？」
緊張しているのか二人とも声が出せずこくこくとうなずいていた。
「ありがとう！大切に食べるね」
その後も少しお話ししてから教室へ向かう。
⑅୨୧⑅*⑅୨୧⑅*⑅୨୧⑅*⑅୨୧⑅*
「ちゃんと渡せてよかったですわね」
「うん！へへ、よろこんでくれてよかったぁ」
はにゃーんと言いながら頬に手を添えてにこにこのさくらちゃん。
「では、これ、私からお二人にですわ」
そう言って綺麗にラッピングされたチョコをさくらちゃんと私に差し出していた
「わぁ！知世ちゃんの手作り？」
「もちろんですわ！心を込めてお作りしましたの」
『知世ちゃんのお菓子どれも美味しいから嬉しいなぁ！』
「そう言っていただけるととても嬉しいですわ」
『じゃぁこれ！私から、二人に！』
2人に差し出したのはこちらも綺麗にラッピングされたお菓子だった。
「え！私にも！いいの？」
『いつも頑張ってるさくらちゃんにご褒美だよ！』
「なんだか食べるのが勿体無いですわね」
『ちゃんとたべてね…？』
知世ちゃんのことだから勿体無いとか言ってそのまま保存しておきそうだなってちょっと思っちゃった
そんなこんなで無事にバレンタインデーを迎えることができました！
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くろにゃんこ(プロフ) - あいらさん» 遅くなってしまってごめんなさい！ゆっくりですがこれからも更新していきますのでよろしくお願いします！ (2019年10月13日 12時) (
レス) id: ea198e65bc (このIDを非表示/違反報告)
あいら - 更新、再開してありがとうございます！また楽しみが増えました、嬉しくて待ってます！応援します、頑張って下さい(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪ (2019年8月3日 7時) (レス) id: 80c7172163 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろにゃんこ | 作成日時：2019年7月29日 18時
