もうひとりのカードキャプター

こんどこそ ページ23

あの後お父さんに起こされたさくらちゃんもバタバタと起きてきて2人して学校にローラースケート忘れたのを思い出して急いで学校に向かう。

でも走っていっても間に合わなそうだった。

「お、お兄ちゃん、乗せてって…？」
『私は頑張って走る！』
「えっ、大丈夫？？」
『体力作りも兼ねてね！』

そんなやりとりをしてたらお兄ちゃんがさくらちゃんを自転車の後ろに乗せてくれていた。
夕ご飯の片付けの当番交換を条件にしてだったけどね。

「あれ？ゆきとさんは？？」
「弓道部の早朝試合の助っ人」
ニヤリと笑いながらさくらちゃんにいうあたり
さくらちゃんのことわかってるなーって思う。

「えっ！今日試合だったんだ！高校の校庭の前で止めて！！」
「遅刻するんじゃなかったのか？」
『それは私がなんとか言い訳しておくね！』

そんなこんなでさくらちゃんと別れて私は教室に向かった。

.・*○＊○*・.

『おはよー』
「おはようございますわAちゃん、あら？さくらちゃんはどうしたんですの？」
『雪兎さんの試合見にいってるよ』
「あら、朝から熱心ですこと」
うふふ、と笑いながらそう話す。

そこは、さくらちゃんが到着した。

「おはよー！」

「おはようございますわさくらちゃん、雪兎さんはどうでしたか？」

「とぉっってもかっこよかったの！あ、そうだ！Aちゃん、知世ちゃん、ついさっきまたあの強い風があったんだ。その中にやっぱり鳥さんが見えたの」

『鳥さんかぁ…そういえば私夢で大きな鳥さん見たんだよね』

「え！Aちゃんも？わたしもなの！」

そんな会話をして強い風がこれからも続くと危ないという話にまとまった。

そして今日の夜にもカードを捕まえに行くことに。

「そうなんですね！では今日は鳥さんをイメージした衣装をご用意いたしますわー！」

『えっあ、うん！』

今日の夜の待ち合わせを決める。

.・*☆*・.

そして夜。
どうやらさくらちゃんには何か案があるみたい。
そして約束通り知世ちゃんは新しい衣装を持ってきてくれていた。
それに着替えていざ校庭へ。

「うまくいくかわからないけど、やってみる！」

『わたしもできるだけお手伝いするね！』

「ありがとう！」

するとすぐに強い風が吹き始めた。

「きよったで！！！」

そして、さくらちゃんは風に巻き上げられてしまう。

「「さくらちゃん！！/さくら！！」」
「きゃぁぁぁぁ！！！」

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