もうひとりのカードキャプター

夜の学校 ページ20

ケロちゃが叫んだ後お父さんが入ってきたりして
いろいろごたごたしちゃったけど、
なんとかごまかして、その日の夜。

知世ちゃんが用意したお洋服に着替えて
2人と2匹？でお部屋の窓からお外へ。
もちろん手にはローラースケートも持ってる。

そして知世ちゃんとの待ち合わせ場所に。

するとそこには知世ちゃんのボディーガードのお姉さんたちと一緒に知世ちゃんがたっていた。


「ごめんね！待たせちゃった？」
「いいえ、わたくしも今来たところですわ」
『遅くなっちゃってごめんね？』
「いえいえ」
「にしても、ボディーガードがいる小学生なんてあんまりいないよ！ね！Aちゃん」
「あら、魔法が使える小学生もあまりいらっしゃいませんわ？」
『た、たしかに…』

そしてみんなで学校へ。

学校に着いてからローラースケートは靴箱へとしまう。

『忘れないようにしないとね？』
「うん！」

外に出るとケロちゃんとガロちゃんが
学校の様子をうかがっていた。

どうやらやはり、クロウカードの気配があるようだ。

『！！風がくる！』
「なに？」

そういうのとほぼ同時に体育の時と同じくらいの強い風が吹き始めた。

「体育の時もこんな感じだったよ！ケロちゃん！」
「まちがいない！これは【翔】フライのカードや！！！！」

「闇の力を秘めし鍵よ！真の姿を我の前に示せ！契約の元さくらが命じる！封印解除！！！」

そういってさくらちゃんは鍵を杖へと変えた。

『じゃぁ私も！天の力を秘めし鍵よ！真の姿を我の前に示せ！契約の元Aが命じる！封印解除！』

さて、私はここからなにができるのか、そんなことを考えていたら早速さくらちゃんが動いていた。

「【風】ウィンディー！」
「あ！あかん！【翔】フライには…！！」

「風よ！戒めの鎖となれ！！」

そう唱えるといつもはウインディが巻きついてカードを抑えてくれるのだが今回は違っていた。

【翔】のカードが【風】を振りほどいたのだ。

その衝撃でさらに強い風がさくらちゃんを襲う。

「きゃぁぁぁぁ！！！」


『あ、危ない！アーラ！！！』

Aは自らのカード、アーラを使い空へと舞い上がった。

『さくらちゃん！！！』
「Aちゃん！」

Aはさくらちゃんの手を掴みさくらちゃんが地面へ激突するのを防いだ。

『大丈夫？？』
「うん！ありがとう、知世ちゃんは？！」
「はい！バッチリ撮れてますわ！」

とりあえず遅くなってしまうので
お家へ帰ることになった。

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