もうひとりのカードキャプター

見えたのは ページ31

「それにしてもいきなり2枚のカードを使えるなんて成長したな」

「せやで！Aの魔力はどんどん大きなっとる！引き継いだ魔力はだてではないなぁ！」

『んー、わたし的には無我夢中なんだけどね…？』

「Aちゃんのおかげで助かったよー！」

「さすが友枝の魔法使いお二人ですわ！これからもお洋服作りが楽しみですわ！」

キラキラとした目をしながら知世ちゃんが幸せそうな顔をしていた。

「まぁ今日はみんなよーやった！四大元素の『水』(すい)捕まえたのはええことやで！」

『それにこれでプールにも入れるしね！』

「うん！これで安心してプールが楽しめるよー！」

そんなことを話しながらみんなで帰路につくのだった。


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少したって学校は夏休み

今日はクラブ活動の練習の日です。

着替えて先生を待ってる間奈緒子ちゃんが先日あったことを話してくれていた。

「ほぇぇぇぇ！！」
「さ、さくらちゃん」

突然の大きな声にみんな耳を塞いでいた。

「ご、ごめんなひゃい…」

どうやら奈緒子ちゃんは習い事の帰り道池のある公園でおばけを見たと言うのだ。

『池がある公園って、ペンギン大王がいるところだよね？？』

ペンギン大王とは王冠を被ったペンギンの滑り台のことだ。

「そう、そこよ」
「な、奈緒子ちゃん、なにかをみまちがったってことは…？」

ふるふると首を振る奈緒子ちゃん。

「…ないよね……」

そこで先生が来て練習が始まった。

それに合わせてみんな集合する。
さくらちゃんはフラフラとしながら集まっていった。

「どうしたの？？」

千春ちゃんがその様子に気づき声をかけていた。

「なんでもにゃいいいぃいい…」

涙目になりながら練習を始める。

先生の笛の音に合わせながらみんなでポンポンを持って振りを確認する。

『(さくらちゃん、大丈夫かなぁ？怖いの苦手だし…)』

とAが考えている時だった。
笛の音に合わせて隣の子とポンポンをトスするときにさくらちゃんの投げたポンポンが思いっきり飛んで行ってしまった。

「ごめん！わたしいってくるね！」

そう言って投げたポンポンを走って取りに行った。

「すっごいとんだねー」
「今日も元気だねー」

そんなことをクラブの子たちが話していた。


そして3時になりクラブの練習は終わった。

「あ！そうだ！帰り知世ちゃんも誘ったんだ！」

ポンポン取りに行き魔法を使って知世ちゃんに会った時のことを教えてくれた。

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