歌よ、鳴り響き渡れ ページ35
A「・・・私、やっぱり罰(ばち)が当たっちゃったのかなぁ」
突然、Aが呟いた。
シュウ「そんなことないよ。大丈夫、きっと視える様になるから・・・」
ボクはぎゅっとAの手を握って言い返す。
A「でも、でもね・・・私は、『ずっと視えないままなんじゃないか』
って、思ってるの・・・可笑しいよね」
握っている手がカタカタと小さく震えている。
今、Aは何かを失った事を怖がっている・・・
ボクじゃAを支えることは出来ないだろうか。
シュウ「ねぇ、Aは・・・歌は、好き？」
視えなくても出来ることはある。
彼女は今まで、それを証明してくれた。
だから今度はボクがお返しをしよう。
A「えっ、と・・・うん、好きだよ・・・」
ボクは前にAが歌を歌っているところを見かけたことがあった。
その時の彼女はとても綺麗だった。
周辺に居た霊体たちがしんと静まり返って彼女の歌声を聞いていたくらい。
シュウ「急なお願いなんだけど・・・歌って、くれないかな？」
A「えぇっ・・・！？なんで？別に今じゃなくてもいいじゃない・・・」
どうやら歌が好きだとかそういうことで核心を突かれた様子でAは慌てた。
シュウ「いいから。・・・ね？」
A「う、うん・・・」
こくり、と頷くとAはすぅっ・・・と静かに息を吸い込む。
―――交わす言葉と時間 姿を変えていくでしょう
―――白い頬に解けた それは月の涙
―――「行かないで、もう少しだけ」 何度も言いかけては
―――「また会えるよね？きっと」 何度も自分に問いかける
―――突然走り出した 行く先の違う二人 もう止まらない
―――沈黙が想像を超え引き裂いて
―――ひとつだけ許される願いがあるなら
―――「ごめんね」と伝えたいよ
Aは歌い終わると恥ずかしそうに控えめに微笑んだ。
シュウ「・・・上手だね。すごく、綺麗だったよ」
A「ありがと・・・ホントは、人に聴かせるの恥ずかしいんだけどね」
すると、戻ってきたらしい昌浩ともっくんが驚いた顔で部屋に入ってきた。
昌浩「えぇーっと。・・・A？」
A「ひゃぁっ！？・・・って昌浩ともっくん？いつの間に・・・」
もっくん「ついさっきだ。お前が歌ってたくらいの時だな」
A「むぅ〜・・・っ」
あれ、なんだか不機嫌・・・？
でも・・・・・・
―――彼女の歌が、皆に響きますように。
独りで隠した哀しみを抱き締めて→←お久しぶりです&些細なお知らせ
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蒼華(プロフ) - 霧屋沢拓馬さん» どうぞどうぞ！嬉しい限りです〜 (2012年6月16日 12時) (
レス) id: 9a673bea61 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋沢拓馬(プロフ) - 蒼華さん» ありがとう!ところで・・・フレリス登録していいかな? (2012年6月16日 9時) (レス) id: c2e6e0686d (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - 霧屋沢拓馬さん» どうもありがとうございます！まさか同じ作品を好きな方がいたとは・・・私でよければお友達になりましょう＾＾ (2012年6月13日 21時) (レス) id: 9a673bea61 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋沢拓馬(プロフ) - はじめまして!!僕も少年陰陽師とイナズマイレブンＧＯが大好きです!大好きなアニメがコラボしていてとってもうれしいです!あの・・・、よかったら友達になってください!＞＜ (2012年6月3日 10時) (レス) id: c2e6e0686d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞雪(変更前：蒼華) | 作者ホームページ：https://twitter.com/#!/athshin_edge
作成日時：2012年5月25日 23時
