ずっと一緒に居たい ページ33
もっくん「目が視えないって、本当なのか・・・！？」
A「う、っ・・・ごめんなさい・・・」
昌浩に事情を聞いた途端、凄んでくるもっくんに私は驚いてしまった。
でも、全く視えない訳じゃないんだよね・・・感じ取れるっていうか、ね。
まぁ・・・感じられる対象は霊力や神気がある人に限られちゃうんだけど。
今、私の傍らには彼が居るのだろう。
思い切り私のこと心配してるなぁ・・・
・・・ぎゅうっ。
大丈夫だよ、という意味を込めて彼の手を握り締めた。
彼がはっと息を呑んだ感じがした。
昌浩「落ち着いてよ、もっくん。うーん、一体どうしたら・・・」
もっくん「落ち着けるか！こんなの、晴明に知れたら大変なんだぞっ！」
昌浩「分かってるよ！・・・でも、Aは・・・」
一瞬、昌浩が寂しそうな声音で私の名前を言った気が・・・？
A「・・・私の天命は、あと数ヶ月あるかないか・・・
本当はあの時、天命を迎える予定だったんだけれどね。
ごめんね、昌浩・・・おじい様にも、言えてなかったの・・・」
もっくん「・・・・・・誰が、死んでいいと言った・・・？」
私が言い終えた数拍後にもっくんが呟いた。
昌浩「・・・え、っ・・・？」
もっくん「誰に、今ここに必死で生きようとしている子供を・・・
それも、双子の片割れを死なせる権利があるんだよ・・・！？」
もっくんはいつにもなく、怒っているようだった。
それは、何に対しての怒りなのだろうか。
もっくんの怒った顔すら視えない私には知り得ないことでもあるが。
そしてもっくんは「今回のことは晴明には伝えておくぞ。
・・・但し、お前は暫く安静にしていろ。いいな？」と言い残して部屋を
去っていった。後に昌浩も続く。
昌浩「じゃあ、俺もじい様に言ってくるよ。また後でな、A」
A「うん、ありがと。行ってらっしゃい」
足音がした方向に向かって、空いている手を振った。
シュウ「ねぇ、A」
A「・・・なぁに？」
彼が私と漸く会話をしてくれた。それが凄く嬉しかった。
シュウ「本当に、ボクのことは・・・視えないの？」
A「ごめんね・・・目を開けているのに、全然視えないんだ・・・」
私は必死に涙を堪えた。ここで泣いてはいけない。彼に心配を掛けたくない。
シュウ「ならボクが、君の隣に居るよ・・・ずっと」
A「うん、ありがとう・・・！」
ふわりと笑顔が咲く。
願わくば私は、貴方とずっと一緒に居たい―――。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼華(プロフ) - 霧屋沢拓馬さん» どうぞどうぞ！嬉しい限りです〜 (2012年6月16日 12時) (
レス) id: 9a673bea61 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋沢拓馬(プロフ) - 蒼華さん» ありがとう!ところで・・・フレリス登録していいかな? (2012年6月16日 9時) (レス) id: c2e6e0686d (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - 霧屋沢拓馬さん» どうもありがとうございます！まさか同じ作品を好きな方がいたとは・・・私でよければお友達になりましょう＾＾ (2012年6月13日 21時) (レス) id: 9a673bea61 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋沢拓馬(プロフ) - はじめまして!!僕も少年陰陽師とイナズマイレブンＧＯが大好きです!大好きなアニメがコラボしていてとってもうれしいです!あの・・・、よかったら友達になってください!＞＜ (2012年6月3日 10時) (レス) id: c2e6e0686d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：舞雪(変更前：蒼華) | 作者ホームページ：https://twitter.com/#!/athshin_edge
作成日時：2012年5月25日 23時
