たとえ見えなくなったとしても ページ30
A「うぅーん・・・あ、れ・・・？」
私はなんとなく変な予感がして、ゆっくりと目覚めた。
そしたら・・・・・・
A「あれっ・・・？真っ暗？？」
私、目を開けた筈・・・なんだけど。
とりあえず、ごしごしと目を擦ってみる。
・・・全くといって変化なし。
はぁ、何も見えないや。
A「どうしたらいいんだろ・・・」
もっくん「おい、どうかしたのか？A」
はっ、と私は声がした方へなんとなく振り返る。
A「う゛っ・・・もっくんかぁ〜・・・」
部屋の入り口の方にはもっくんがいつもの様に
ちょこんと座っているのだろうか。
変な声が出ちゃったけど、気にしない！
もっくん「・・・どういう意味だ。それより、朝から何を騒いでいるんだ、お前は？」
A「なななっ、何でもないから、ねっ！？」
私は両手をぶんぶん振りながら答えた。
もっくん「そうかぁ？ま、何かあったら俺様に言えよな」
A「うっ、うん・・・ありがとね、もっくん」
もっくんはそれだけ言うとすたすたとどこかへ去ってしまった。
多分、昌浩のとこかな。
A「そういえばさっき、もっくんの気配がぼやけてたけどなんとなーく
見えたかも・・・？橙色っていうか・・・あれは靄？って言うのかな」
私はうーんと唸って少し考えてみる。
あっ、そうか！
視る相手に神気とか霊力が多少あれば、
色の付いた靄みたいに見えるってことね！
じゃあ、もっくんは橙色の靄・・・か。
それならば昌浩は何色だろう？
目が視えないっていうのも、別にいいかも。
そんなことを夢中で考えていた私は、
後ろから抱き締められた気配で漸く気が付いた。
シュウ「どうかした？」
相変わらずの、暖かな抱擁と耳元での囁き・・・
それすらも私にとって、今は悲しい現実でしかない。
A「・・・なんでも、ないよ・・・本当に、なんでも・・・」
自分に言い聞かせるように呟いた。
それと同時に、ゆっくりと頬を伝う涙。
シュウ「・・・じゃあ、どうしてAは泣いてるの？」
A「・・・・・・っ！」
彼はさらに強く、優しく私を抱き締める。
A「わたし、ね・・・目が、視えなくなっちゃったよ・・・・・・
もう、貴方の姿が、視えないんだよ・・・っ」
シュウ「・・・たとえ視えなくなったって、AはAのままでしょ？
ボクはそれでいいんだ。Aがいつもの様にボクに笑いかけるだけで」
その一言で、私は私のままでいられる―――。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ラッキーナンバー
8
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蒼華(プロフ) - 霧屋沢拓馬さん» どうぞどうぞ！嬉しい限りです〜 (2012年6月16日 12時) (
レス) id: 9a673bea61 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋沢拓馬(プロフ) - 蒼華さん» ありがとう!ところで・・・フレリス登録していいかな? (2012年6月16日 9時) (レス) id: c2e6e0686d (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - 霧屋沢拓馬さん» どうもありがとうございます！まさか同じ作品を好きな方がいたとは・・・私でよければお友達になりましょう＾＾ (2012年6月13日 21時) (レス) id: 9a673bea61 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋沢拓馬(プロフ) - はじめまして!!僕も少年陰陽師とイナズマイレブンＧＯが大好きです!大好きなアニメがコラボしていてとってもうれしいです!あの・・・、よかったら友達になってください!＞＜ (2012年6月3日 10時) (レス) id: c2e6e0686d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞雪(変更前：蒼華) | 作者ホームページ：https://twitter.com/#!/athshin_edge
作成日時：2012年5月25日 23時
