僕を支える温もり ページ16
―――安倍家の屋敷・Aの部屋にて
昌浩「A・・・どうして、無茶したんだよ・・・」
もっくん「守れなかった・・・あいつを」
昌浩ともっくんが眠っているAを見て、そう呟いた。
シュウ「ボクのために、Aは・・・」
昌浩・もっくん「・・・！」
シュウ「ボクの所為だ。ごめん、本当に・・・ごめんなさい・・・」
泣きながら謝っている彼の声音はとても弱々しかった。
昌浩「俺、知ってたよ。・・・Aがシュウのこと、気にしてたこと。というか・・・好きだったんじゃないかな」
もっくん「そうではなかったらこんなことにはなっていないだろうからな」
シュウ「じゃあ、Aの天命のことも・・・？」
ついさっきまで泣いていたシュウが、もっくんの一言で泣き止む。
昌浩「まぁ、ね・・・俺がじい様に頼んで、占ってもらったんだ。そしたら・・・さ」
もっくん「オレたちだって出来れば止めたかったさ。だがな・・・人はみな、愛すべき人が出来れば何だって厭わない。そういうものなんだ」
やや諦めの入った口調で、もっくんは言った。
昌浩「だから、俺ともっくんはシュウに任せたい。・・・ダメかな？」
シュウ「・・・・・・ボクで、いいなら」
出会った時と同じ微笑みで返してくれる。
―――三途の川にて
A「ここは、三途の川・・・？」
辺りを見渡してAは呟いた。
すると、向こうから女性が近づいてくる。
？？「貴女は・・・」
A「私？私は・・・安倍Aですけど・・・」
？？「そう、Aというのね。私は、若菜」
A「まさか・・・おばあ様なのですか？」
自分の名前を訊いて、にこっと笑う女性。
この人がまさか、私のおばあ様だなんて・・・
若菜「晴明様は元気にしてらっしゃるかしら？」
A「はい、それはとても。お父様たちもお元気でいらっしゃいますよ」
若菜「それはよかった。さぁ、もう時間がないわ。貴女は元の世界へお戻りなさい」
一つだけ訊くと、若菜はAの背中をそっと優しく押した。
A「おばあ様、私はもうすぐで天命なのですよ・・・・・・きゃぁっ！」
Aの訴えも聞かずに、優しく、それでいて強く彼女を押す。
若菜「よいですか、A。貴女の天命は既に遥か先となりました。安心してお帰りなさい」
A「おばあ様・・・！」
ふわり、とした感覚が全身を包み込んだ。
―――・・・・っ！起きて、お願いだから・・・！
―――声が聞こえた。あの子の。
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蒼華(プロフ) - 霧屋沢拓馬さん» どうぞどうぞ！嬉しい限りです〜 (2012年6月16日 12時) (
レス) id: 9a673bea61 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋沢拓馬(プロフ) - 蒼華さん» ありがとう!ところで・・・フレリス登録していいかな? (2012年6月16日 9時) (レス) id: c2e6e0686d (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - 霧屋沢拓馬さん» どうもありがとうございます！まさか同じ作品を好きな方がいたとは・・・私でよければお友達になりましょう＾＾ (2012年6月13日 21時) (レス) id: 9a673bea61 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋沢拓馬(プロフ) - はじめまして!!僕も少年陰陽師とイナズマイレブンＧＯが大好きです!大好きなアニメがコラボしていてとってもうれしいです!あの・・・、よかったら友達になってください!＞＜ (2012年6月3日 10時) (レス) id: c2e6e0686d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞雪(変更前：蒼華) | 作者ホームページ：https://twitter.com/#!/athshin_edge
作成日時：2012年5月25日 23時
