ホームズとワトソン ページ14
『…これが昨日の事なんだけど』
「その少年…随分と興味深いな」
『だよねえ、多分今後接触が増える気がする。単なる勘だけど』
「お前の勘はよく当たるからな…」
二度寝から覚め、朝食を共にしながら黙々と情報共有をする。
『そういやあの子…シャーロキアンだったな。なかなかに将来が楽しみな感じの良い目をしてる』
「お前がそこまで言うとはな…要注意人物として覚えておくか」
『まあ、私にとってのホームズはあなたしかいないけどね?』
「…光栄だな」
両手の指先を合わせて足を伸ばす…所謂シャーロックホームズハンドのポーズを取り、彼を見つめる。少し表情を和らげた彼が同じ仕草を取った。私は元々ホームズに詳しくなかったのだが、彼に影響されて今は立派なシャーロキアンだ。彼の思考は独特で面白い。
『あなたがホームズなら、私はワトソンになりたいなあ』
「そこはアイリーンではないんだな?」
『彼女はホームズの命を狙うでしょう…。脅かすライバルや刺客的な存在よりは相棒が良いかなって』
「それもそうか。お前には良き相棒でいてくれなければ困る」
アイリーンはミステリアスで魅力的な女性ではあるが、私はワトソンの方が好きだ。私は秀一とホームズを重ねて見ているため、どうしても共感するのは相棒である彼になる。
『さて、情報が入ったよ…行こうか私のホームズ?』
「ああ、行こうか俺のワトソン」
ーーーー
『車両は特定出来てる…ほんとに変装それでいいの?もう少し手を加えない?私的にマスクと帽子だけってなんか不安』
「いや、これでいい…お前がやりだすと最早別人レベルに弄られるだろう」
『む、バレたか…。まあいいや、ジョディがそのうち対象を連れてくるはずだから、後はよろしく。それ、私が状況把握に使うからスイッチ切らずに付けててね』
「ん…」
目立たない所に高性能の盗聴器を仕込んでもらい、彼を送り出した。私は後方支援としてここに残る。部下達が険しい顔で見守る中、私は秀一に持たせた盗聴器と繋がっているイヤホンを耳にはめる。
『うん…秀一は無事にバスに乗った。…ジョディ…乗ってきた…
「ど、どうしましたニーナさん?」
『Goddamn 米花町!この作戦のタイミングでバスジャックとかふざけてんの!?』
思わず我を忘れて叫んだが、秀一側にはこちらの声は聞こえていないのでセーフ。何でこんな事件を引き当ててくるかな、もー。
ーーーー
お待たせしました、バスジャック編です!
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リュウヤ(プロフ) - 優花さん» メッセージありがとうございます。私はまだ映画を見られていませんが、赤井さんが1番の推しです。なかなか話を書く余裕がないため一旦停止としてますが、見つけてくださってありがとうございます。励みになります! (2021年7月6日 0時) (レス) id: 8b594e4d48 (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 緋色の弾丸を見て、ココに来ました。 赤井さんはカッコいいですよね! 詳しくはないですが、コナンの中で、一番の押しです。 更新停止なのは仕方がないですが、復帰を願っています!頑張ってください! (2021年7月4日 20時) (レス) id: ef3d2855ab (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 真由さん» メッセージありがとうございます。理想だけ詰め込んだ赤井さんです…!映画もうすぐですね、ぼちぼち構想練ろうかな〜と思いつつあります。観に行ったら正気でいられる自信がないですね…w (2021年4月14日 17時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 丸々1日かけて一気読みしました!めちゃめちゃめちゃ好きです!!!毎シリーズ(?)赤井さんのスパダリ具合にぎゃあぎゃあ叫びました笑次の更新までにもう一周してこようと思います。(((\(≧∀≦`)/))) (2021年4月13日 20時) (レス) id: 553236276e (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 星の桜さん» メッセージありがとうございます。随分前の作品を見てくださってありがとうございました。そちらもコロナにはお気を付けて。気長にお待ちください! (2020年4月27日 8時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウヤ | 作成日時:2018年7月27日 23時