友こそ最大のライバルと知れ ページ6
順調にFBI候補生として、訓練を積んでいる私たち。行動を共にしていると、だいたい誰が何に秀でているか…ある程度見えてくる。
『ほんとさ…秀一、欠点とかないわけ?』
「なんだ、急に」
我が親友(にいつの間にやら昇格した)赤井秀一は、同期たちと比べてもトップクラスと呼べる実力者だということが判明した。そして我が最大のライバルである。
『だって、ほとんどの訓練でトップクラスの成績叩き出してるじゃない?』
そう、邂逅から感じてはいたが…こいつ、本当に何でも出来る。特に体術と狙撃は抜きん出ていて、それで顔が良いとなればそりゃもうモテる。
「お前だって人の事は言えないだろう、こっちもいつ抜かされるかヒヤヒヤしてるんだぞ…これでも」
『そりゃあ、目の前に最大のライバルがいるんで…いつか負かす』
「おお怖い…お前ならやれそうだ」
ふ、と目を細めてグラスを傾ける秀一。そう、私たちはサシ飲みの最中である。ここに入るまであまり遊び歩くことなく育った私を連れ出し、楽しみ方を教えてくれたのは彼だ。
彼は相当酒に強いし、楽しみ方をよく知っている。本当に同い年かと疑いたくなるが、外国育ちと聞いて妙に納得してしまった。
『…正直、超えられるか自信なくしそうなんだけどな…スペックが違いすぎて(ボソッ)』
「お前は、酒が入るといつもより弱音を吐くよな。女でここまでやれる奴はなかなかいないんだから、自信を持てばいい」
『あ"ー、聞かなかったことにして。男女比べても仕方がないのは自分が一番よく分かってる。大丈夫』
それでも勝ちたい、と思ってしまうのは私の意地で。割と負けず嫌いな性格なんだな、と今更実感した。
赤井秀一という男に出会えたのはある意味幸運だろう。"超えたい"という明確な目標が身近にいるおかけで、日々の生活に張り合いが出てきたのは事実だし。
「そうだ、明日の実技…勝負しようか。どっちが勝つか」
『いいわよ、勝った方が今度の権利を得るってことでOK?』
「乗った。次は何を聞いてやるか…今から考えとく」
何かしらの項目で勝負し、互いに聞きたい情報を決める権利を争う。これが、私たちの暗黙の了解みたいになりつつある。
最初はここに入った目的から始まり、好きな人の好みまで…その種類に決まりはない。普通に話せよ、と言われればその通りなのだけど…。秀一は答えづらい物も容赦なくぶち込んでくるから、侮れない。
これは謂わば、互いのプライドをかけた相手を暴く真剣勝負なのだ
最初は興味本位から(赤井視点)→←これが生涯の友との出会いだとは
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アハッ!(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています!(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ!(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも??で読んでます。英語、楽しいですか?ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウヤ | 作成日時:2018年4月26日 11時