先陣 ページ44
最近あまり大きなヤマがなかったので忘れがちだが、アメリカは割と物騒な国である。何故なら誰もが銃の所持が当たり前の権利で常識だから。民間人でも普通に買える、自衛のために撃てる…そんな社会。
『予想通りであれば、恐らくここにブツを搬入してあると思います…人の出入りが少なく、死角が多い。格好の場所です。突入許可を下さい』
私たちFBIは、今回大規模な麻薬取引の現場を追っていた。警戒心の強い運び屋がいるのか、大元の確保に未だ至っていない。
<了解。近辺の逃げ道にも何人か配置しておこう。他にフェイクになる地点がまだありそうなので割り出し中だ…。君たちのいる地点を最優先するが、警戒を怠らないように>
「『了解しました』」
本命と思われる場所に付いたのは私と秀一、他数人の少数精鋭。あまり数を増やしても警戒されるだろうと考えた結果だ。
「さて…構造はある程度把握出来たし、いつでも行けるぞ。挟み撃ちでいいな?」
『ねえ…私、今回先陣切っていい?背中は預けた』
「仕方ない…俺が道を切り開く、さっさと仕留めるぞ」
それぞれの
「『
正面を他に任せ、私は裏から扉を蹴破った。
予想通り中に人気がある。射撃音が響いたため、私は一旦物陰に身を潜めて状況を確認した。
『(見た所、ここにいるのは大した人数じゃない…けど、これしきの人数相手にマシンガン持ち出すってことはやっぱり警戒されてたな)』
出来る限り迎撃し、足りない分は背後から援護が入る。やっぱり秀一の援護が一番やりやすくていい。順調に敵を
『…ブツを確認!やはりここです。奥が怪しいので、先に行きます…応援求む!』
<了解!他の拠点らしき場所でも続々とブツが確認されているとのこと。幹部らしき人間はまだ姿を現さない…慎重に行け!>
<先行しすぎるなよ、俺も今からそっちへ応援に向かう!>
他の拠点を攻略中のメンバーとも連絡を取り、建物の奥へ。秀一が追い付くのを待つか…否か。一瞬悩んだが、あと少しだけ待って来なかったら行こうと決めて呼吸を整える。
『…時間切れ。ごめんね、先に行かせてもらうよ相棒』
彼が来るなら、何があっても大丈夫。私だって無闇に突っ込む訳じゃない。多少の怪我くらい覚悟は出来ている。この世界に入った時からずっと。
『…行きます!』
その行動を後で後悔するとは、まだ気付かない。
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アハッ!(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています!(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ!(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも??で読んでます。英語、楽しいですか?ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウヤ | 作成日時:2018年4月26日 11時